NY原油市況=続落、米大統領の対中関税発言で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/11     61.49       61.67       58.70       58.90        - 2.61
  2025/12     61.01       61.18       58.28       58.48        - 2.55
  2026/ 1     60.73       60.90       58.08       58.27        - 2.49
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              725,915             2,009,668    ( - 8,246)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/11     220.44    - 7.59
                            2025/12     218.59    - 7.56
         改質ガソリン       2025/11     182.04    - 6.22
                            2025/12     177.59    - 6.16
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比は、期近2限月は2.61〜
2.55ドル安。その他の限月は2.49〜1.71ドル安。
 ガザ停戦合意が発効し、イスラエル軍の一部が撤退を開始したことを受けて売り優勢
となった。またトランプ米大統領が、中国の輸入品に対する関税を大幅に引き上げるこ
とを検討していると述べ、株安に振れたことも圧迫要因となり、下げ幅を拡大した。
 イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザでの停戦合意に基づき一部地域からの撤退を
開始した。ただイスラエルのネタニヤフ首相は演説で、トランプ米大統領の和平計画の
今後の段階でガザの非武装化とイスラム組織ハマスの武装解除を確実にするためイスラ
エル軍はガザに留まると述べた。米大統領は12日に予定するエジプト訪問中に、世界
の首脳らを集め、パレスチナ自治区ガザに関する首脳会議を開催することを計画してい
る。
 トランプ米大統領は、中国からの輸入品に対する関税を大幅に引き上げることを検討
していると警告し、月内に予定していた中国の習近平国家主席と会談する「理由はな
い」と述べた。中国は、レアアースの輸出管理強化を発表した。レアアース関連の加工
技術への規制を拡大し、無許可で海外企業と協力することを禁止する。貿易戦争が再開
するとの懸念から株安に振れた。
 時間外取引で11月限はガザ停戦合意を受けて61.67ドルで戻りを売られた。通
常取引開始後は株安を受けて売り優勢となり、58.70ドルまで下落した。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続落。原油相場に連動した。
今日の材料
・米石油掘削リグは前週比4基減の418基=米ベーカー・ヒューズ
・米労働省労働統計局は、9月の米消費者物価指数(CPI)を24日午前8時半に発
表すると明らかにした。当初の発表予定日は15日とされていた。
・ロシアのプーチン大統領は、来年2月に期限を迎える米ロ間の核軍縮合意「新戦略兵
器削減条約(新START)」を延長するかどうかを巡り「米国が延長を不要と判断し
ても、ロシアにとって大きな問題ではない」と強気の姿勢を示し、米国側をけん制し
た。
・英独仏3カ国の首脳は、凍結されたロシア資産の価値をウクライナ支援に活用する方
針で合意した。
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