シカゴコーン市況=概ね続落、米産地の収穫進行に伴う供給増観測で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/12    413.00      415.00      410.50     410.75     - 2.25
  2026/03    429.00      430.25      426.75      427.25      - 1.75
  2026/05    438.00      439.25      436.00      436.50      - 1.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       266,115      338,634        1,639,567 (+ 23,468)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高
 コロンバスデー、米政府機関一部閉鎖のため未発表
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*米農務省発表の週間コーン作付け進度報告
 コロンバスデー、米政府機関一部閉鎖のため未発表
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*米気象庁発表の6−10日予報(10月19日−10月23日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 コーンは概ね続落。終値の前営業日比は2.25〜0.25セント安。中心限月の
12月限は2.25セント安の410.75セント。
 米産地での収穫進行に伴う供給増加観測が重石となり、売り優勢となった。大豆がこ
の日は反発に転じたがコーン市場での反応は限られ、米政府機関の一部閉鎖の影響によ
る各種の発表の延期の影響もあり、狭いレンジ内での高下にとどまった。
 12月限は413セントで取引を開始した直後に415セントの高値を付けたが、そ
の後はじり安となり、アジアの時間帯中盤以降は413〜414.25セントの限られ
たレンジ内での高下にとどまった。米国の時間帯を迎えると一段安となって410.
50セントの安値を付け、その後は411.75セントを上値抵抗線とする安もみとな
り、安値圏のまま引けを迎えた。

*米国産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 コーンベルトは11〜12日にかけて概ね降雨は発生しなかったことで収穫が進行し
たもよう。今週は北西部を中心に寒冷前線の影響による降雨が数日続く見込み。北西部
ではこの降雨により収穫ペースが鈍化する可能性があるが、それ以外の地域では概ね
農作業に適した天気が広がるだろう。
 6〜10日間予報に関しては、19日まで局地的、または散発的な降雨が続くが20
〜21日は概ね降雨は発生しないだろう。一方の気温は18日まで平年を上回り、19
〜21日は平年並〜平年を上回る見込み。

 シカゴ小麦は期近が小幅続落。米産地で降雨が発生し、今後も雨がちな天気が続くと
予想されるなか、土壌水分回復に伴う生育環境の改善期待が重石となった。また、収穫
進行に伴う供給増加観測を受けてコーンが軟調となったことも弱気材料視された。12
月限は一時は494.50セントまで下落し前営業日に続いて一代の安値を更新。安値
更新後に買い戻され、下げ幅を縮小したが、マイナスサイドで取引を終了。
 中心限月の12月限は前日比1.75セント安の496.75セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 プレーンズ北部では11〜12日にかけて降雨が発生。一部ではまとまった雨量を伴
う降雨となったうえ、モンタナ州では降雪も見られた。14〜17日にかけて寒冷前線
の影響で再び雨がちな天気が広がる見込み。この雨の影響で農作業のペースは鈍化が見
込まれる。また、この時期としては通例だが、気温が低下し降霜や凍結が発生する可能
性がある。
 一方のプレーンズ南部では11〜12日は概ね降雨の発生は無かった。ただ、寒冷前
線の影響で週末まで雨がちな天気が続き、これに伴い農作業のペースは鈍化するだろ
う。

今日の材料
・コーンベルトでは11〜12日にかけて概ね降雨は発生せず、収穫作業が進展。
・米中西部では今週は雨がちな天気が続き収穫ペースは鈍化へ。
・米プレーンズでは今週は雨がちな天気が続くなか、気温は低下見通し。

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