ダウ平均は3日続伸 大手銀が好調で決算は好スタートを切る=米国株序盤

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY株式15日(NY時間12:26)(日本時間01:26)
ダウ平均   46421.79(+151.33 +0.33%)
ナスダック   22718.07(+196.37 +0.87%)
CME日経平均先物 48145(大証終比:+335 +0.70%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は3日続伸。本日はIT・ハイテク株も買われており、ナスダックも反発。想定を上回る好調な企業決算が相次ぎ、中国との貿易摩擦激化への懸念を相殺している。

 取引開始前にバンカメ<BAC>とモルガン・スタンレー<MS>が決算を発表していたが、ともに好調な内容でトレーディング、投資銀行部門とも予想を上回った。バンカメについては純受取利息(NII)も注目されたが、予想を上回る内容となった。モルガン・スタンレーの株式トレーディングはライバルのゴールドマン<GS>を上回る内容。

 前日の大手銀の決算と合わせて、7-9月期の決算は好スタートを切ったようだ。これがIT・ハイテクまで続くかどうか今後は注目される。

 ダウ平均は一時422ドル高まで上昇したが、その後は伸び悩む動きも見せている。上値警戒感は否めない状況もあり、ストラテジストからは、「株式市場はこの先しばらく横ばい圏で推移する可能性が高い」との指摘も出ている。米中の貿易戦争の不透明感が続く限り、最高値付近でもみ合う展開が続くのではとの見方を示した。

 また、米政府機関の閉鎖も続いており、市場にとって逆風になるとしている。「政府閉鎖が長引けば長引くほど、短期的な経済的損失は大きくなり、それが企業や消費者の信頼感を損なう。決算でも、企業の業績見通しに影響が出るだろう」と語った。

 「決算シーズン全体としては予想以上に良い結果が出るかもしれないが、政府閉鎖の解除や中国との貿易関係が明確になるまでは、市場に追い風となるとは限らない」とも述べていた。

 プラスチック部品・機器メーカーのヒレンブランド<HI>が大幅高。投資会社のローンスター・ファンズが同社買収で合意した。1株32ドルの現金での買収。前日終値よりも21%高い水準。

 ピザチェーンのパパ・ジョンズ<PZZA>が上昇。アポロ・グローバル<APO>が同社を1株64ドルで非公開化する提案を行ったと伝わった。

 きょうはレアアース関連株が一斉に利益確定売りに押されている。ベッセント財務長官の発言に反応している可能性も高い。長官は、「中国が発表したレアアース輸出規制の先送りを条件に、高水準の対中関税について適用を長期間停止することを提案した」と述べた。

バンカメ<BAC> 52.38(+2.29 +4.57%)
モルガン・スタンレー<MS> 164.36(+9.02 +5.81%)
ヒレンブランド<HI> 31.24(+4.75 +17.91%)
パパ・ジョンズ<PZZA> 52.34(+3.66 +7.51%)

MPマテリアルズ<MP> 89.36(-9.29 -9.42%)
TMC<TMC> 9.82(-0.87 -8.14%)
USAレアアース<USAR> 33.58(-3.97 -10.57%)

アップル<AAPL> 250.02(+2.25 +0.91%)
マイクロソフト<MSFT> 514.63(+1.06 +0.21%)
アマゾン<AMZN> 215.68(-0.72 -0.33%)
アルファベットC<GOOG> 250.23(+4.04 +1.64%)
アルファベットA<GOOGL> 249.44(+3.99 +1.63%)
テスラ<TSLA> 435.36(+6.12 +1.43%)
エヌビディア<NVDA> 180.77(+0.74 +0.41%)
メタ<META> 718.55(+9.90 +1.40%)
AMD<AMD> 235.76(+17.67 +8.10%)
イーライリリー<LLY> 827.40(+15.05 +1.85%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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