シカゴ大豆市況=小幅まちまち、米中関係悪化が警戒されるなか模様眺めに

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/11   1,006.50    1,011.75    1,002.00    1,006.50      0.00
   2026/01   1,024.25    1,029.50    1,020.00    1,024.25      0.00
   2026/03   1,039.25    1,045.00    1,035.25    1,039.75    + 0.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       275,939       266,583        977,612   (+  1,990)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(10月21日−10月25日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並。
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 大豆は小幅まちまち。終値の前営業日比は0.25セント安〜1.50セント高。中
心限月の11月限は変わらずの1006.50セント。
 中国のレアアース規制発表に対し、トランプ米大統領が中国からの輸入品に100%
の追加関税を賦課する、と表明して以来、米中関係の悪化が警戒されるなか、模様眺め
の雰囲気が強まった。11月限は今月13日以降、1000〜1010セントを中心と
するレンジでの高下が続いている。

 期近11月限は1006.50セントで取引を開始した直後に1002セントまで値
を落とした。その後浮上して1007セントを前後するもちあいとなった後、欧州の時
間帯に再び軟化したが、米国の時間帯には買い戻す動きが広がり一時は1011.75
セントまで浮上。高値を離れた後はアジアの時間帯のもちあい圏まで値を落とし上げ幅
を相殺して終了。

*米国産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 コーンベルトでは寒冷前線の影響で15日は降雨が発生。今後も低気圧の到来により
東部ではまとまった雨量を伴う雷雨が見込まれる。また、降雨が続く見通しとなってい
る北西部ではこれにより収穫ペースは鈍化するが、ほとんどの地域では好天に恵まれ、
収穫が進行する見込み。
 今後は18〜19日にかけて降雨が発生するものの、20日は降雨は発生しないだろ
う。その後、21〜24日まで雨がちな天気が続く見通し。この間の気温は平年並〜平
年を上回るもよう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。

 プレーンズでは南北共に寒冷前線が停滞している影響で降雨が発生。この雨は17日
まで続く見通しで、この雨の影響により一部では農作業のペース鈍化が見込まれるが、
土壌水分が回復し冬小麦の生育環境の改善が見込まれる。
 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に堅調となった。大豆粕は今月3日以降、時おり買
い戻す動きが見られながらも値位置を切り下げる動きが続いた後の修正から買い戻す動
きが広がった。大豆油は大豆粕の堅調に追随高となった。
 大豆粕12月限は前日比1.60ドル高の275.90ドル。
今日の材料
・米コーンベルトでは寒冷前線の影響で15日は降雨が発生。
・今週中西部では東部ではまとまった雨量を伴う雷雨となるほか、北西部では雨がち
 な天気に。
・プレーンズでは降雨が続き、冬小麦の発芽・生育に必要な土壌水分が改善へ。

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