シカゴコーン市況=軒並み堅調、米産地のイールド下方修正観測受け買い優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/12    412.75      418.50      411.25      416.75      + 3.75
  2026/03    429.00      434.00      427.25      432.25      + 3.00
  2026/05    438.00      442.75      436.25      441.00      + 3.00

   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       276,477      316,044       1,655,731 (+    460)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(10月21日−10月25日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並。
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 コーンは軒並み堅調。終値の前営業日比は0.50〜3.75セント高。中心限月の
12月限は3.75セント高の416.75セント。
 米政府機関の一部閉鎖により様々な発表が見送られているが、米産地での収穫が進む
なか、実際のコーンのイールドはこれまでの米農務省(USDA)予測を下回るとの見
方が広がり買い優勢となった。
 12月限は412.75セントで取引を開始した後は、欧州の時間帯を終えるまで
413セントを上値抵抗線とした安もみとなり、この中で411.25セントの安値を
付けた。米国の時間帯を迎えると急速に値位置を切り上げて418.50セントの高値
に到達。高値を離れた後も418セント台に何度も値を乗せる高もみとなったが、終盤
に転売が優勢となり、上げ幅を縮小して取引を終えた。
*米国産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 コーンベルトでは寒冷前線の影響で15日は降雨が発生。今後も低気圧の到来により
東部ではまとまった雨量を伴う雷雨が見込まれる。また、降雨が続く見通しとなってい
る北西部ではこれにより収穫ペースは鈍化するが、ほとんどの地域では好天に恵まれ、
収穫が進行する見込み。
 今後は18〜19日にかけて降雨が発生するものの、20日は降雨は発生しないだろ
う。その後、21〜24日まで雨がちな天気が続く見通し。この間の気温は平年並〜平
年を上回るもよう。
 シカゴ小麦は反落。米産地で降雨が続き農作業のペースは鈍化しながらも冬小麦の作
付け、生育環境の改善が見込まれるなか売り優勢となった。ただ、前日に一代安値を更
新した後だけに495セントを割り込むとすぐに買い戻されるなど、下落に対する抵抗
も見られた。
 12月限は前営業日比1.50セント安の498.75セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 プレーンズでは南北共に寒冷前線が停滞している影響で降雨が発生。この雨は17日
まで続く見通しで、この雨の影響により一部では農作業のペース鈍化が見込まれるが、
土壌水分が回復し冬小麦の生育環境の改善が見込まれる。
今日の材料
・米コーンベルトでは寒冷前線の影響で15日は降雨が発生。
・今週中西部では東部ではまとまった雨量を伴う雷雨となるほか、北西部では雨がち
 な天気に。
・プレーンズでは降雨が続き、冬小麦の発芽・生育に必要な土壌水分が改善へ。
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