貴金属は、反落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安を受けて売り優勢とな ろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安を受けて軟調となろ う。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は109.00ドル 安の4249.54ドル、銀が270セント安の5158セント、プラチナが 92.10ドル安の1617.60ドル、パラジウムは140.12ドル安の 1475.50ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=150.82/84円で、前営業日の 大引け時点から1.02円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が2万1900円前後、銀は247.0円前後、プラチナ は8010円前後、パラジウムは7600円前後。 【NY金は利食い売りが圧迫】 金は前週末の海外市場は、ドル安一服などを受けて利食い売りが出た。 金は利食い売りが圧迫要因になった。米地銀不安を受けてアジア時間に史上最高値を 更新したが、ニューヨーク市場ではドル安一服を受けて利食い売りが出た。トランプ米 大統領は、中国からの輸入品に100%の追加関税を課すという自身の提案は持続可能 ではないとしつつも、中国がレアアース(希土類)輸出管理強化を打ち出したことが発 端となった米中通商協議の新たな行き詰まりについては、中国側に責任があると非難し た。また中国の習近平国家主席と2週間後に韓国で会談するとも確認した。 イスラエルは、パレスチナ自治区ガザへの空爆を実施した。ラファに展開していた部 隊が攻撃を受けイスラエル軍兵士2人が死亡したとしてイスラム組織ハマスを非難し、 ガザ地区への支援物資搬入を全面停止した。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領 は、ロシアとの和平交渉について、まずは現在の前線を凍結して戦闘を停止した上で開 始すべきだとの考えを示した。 銀は前週末の海外市場は、ドル安一服や金軟調を受けて売り優勢となった。 【プラチナはドル安一服や金軟調が圧迫】 プラチナは前週末の海外市場は、ドル安一服や金軟調を受けて売り優勢となった。 プラチナはドル安一服や金軟調が圧迫要因になった。トランプ米政権は、米国に輸入 される中型・大型トラックおよび部品に対して25%、バスに10%の関税を正式に課す と表明した。また米自動車メーカーに対する関税負担軽減策の延長も決定した。米中の 貿易摩擦の行方も確認したい。 <今日の予定> ・中国住宅価格指数 2025年9月(国家統計局) ・中国国内総生産 2025年7-9月期(国家統計局) ・中国小売売上高 2025年9月(国家統計局) ・中国鉱工業生産 2025年9月(国家統計局) ・独生産者物価指数 2025年9月(連邦統計庁) ・ユーロ圏国際収支 2025年8月(ECB) MINKABU PRESS 東海林勇行
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