金・銀午前=金が急反落、NY安を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金が急反落。ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物
相場の下落を受けて軟調となった。銀は先限が4・8月限が下落した。
 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が600円安〜変わらず、金ミニが
575.0〜114.0円安、ゴールドスポットが934円高、銀が12.2〜4.5
円安。
 午前11時3分現在の出来高は、金が4万7099枚、金ミニが2万4390枚、ゴ
ールドスポットが2676枚、銀が10枚。
【NY金は利食い売りが圧迫】
 金は利食い売りが圧迫要因になった。米地銀不安を受けてアジア時間に史上最高値を
更新したが、ニューヨーク市場ではドル安一服を受けて利食い売りが出た。トランプ米
大統領は、中国からの輸入品に100%の追加関税を課すという自身の提案は持続可能
ではないとしつつも、中国がレアアース(希土類)輸出管理強化を打ち出したことが発
端となった米中通商協議の新たな行き詰まりについては、中国側に責任があると非難し
た。また中国の習近平国家主席と2週間後に韓国で会談するとも確認した。
 イスラエルは、パレスチナ自治区ガザへの空爆を実施した。ラファに展開していた部
隊が攻撃を受けイスラエル軍兵士2人が死亡したとしてイスラム組織ハマスを非難し、
ガザ地区への支援物資搬入を全面停止した。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領
は、ロシアとの和平交渉について、まずは現在の前線を凍結して戦闘を停止した上で開
始すべきだとの考えを示した。
 金先限は夜間取引で上場来高値2万2288円を付けたのち、日中取引で2万
1252円まで下落した。ニューヨーク安が圧迫要因になった。円相場は1ドル=
151円台前半まで円安に振れた。銀先限は247.0円まで下落した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、下げ一服。前週末の海外市場では、ドル安一服などを受け
て利食い売りが出た。アジア市場では、朝方の4243.12ドルから、手じまい売り
が出て4221ドル台まで下落したのち、下げ一服となった。
 午前11時現在、4264.10ドルで推移、銀は5205セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が4365.05ドル、銀が5428セント。

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