NY原油市況=小反落、米中貿易戦争の激化懸念で戻り鈍い

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/11     57.73       57.81       56.35       57.52        - 0.02
  2025/12     57.32       57.43       55.96       57.02        - 0.13
  2026/01     57.26       57.38       55.99       56.99        - 0.13
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              899,558             2,026,701    ( - 25,610)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/11     219.21    + 1.21
                            2025/12     217.21    + 1.22
         改質ガソリン       2025/11     183.02    - 0.75
                            2025/12     177.53    - 0.64
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は小反落。終値の前営業日比は、期近2限月は0.13〜
0.02ドル安。その他の限月は0.13〜0.03ドル安。
 米中貿易戦争が激化する見通しで、世界的な景気悪化や石油需要の下振れが警戒され
ていることが相場を引き続き圧迫した。トランプ米大統領は、11月1日までに合意し
なければ中国は155%の関税を支払うと警告している。100%の追加関税が発動す
る前に、レアアースの輸出規制を強める中国が態度を改めるのか不透明。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスの増産もあって、供給過剰見通しが根強いことも
重し。国際エネルギー機関(IEA)はコロナ禍の当時のように過剰在庫が急速に積み
上がると指摘している。ただ、2020年のようにマイナス価格を目指す兆候は今のと
ころ限定的。
 イラン最高指導者のハメネイ師が、トランプ米大統領はイランの核産業を破壊したと
思っている、彼はその妄想の中で生き続けさせておけばいい、などと挑発したことは懸
念材料。イランは核兵器を保有しないと繰り返し主張している一方、核開発を継続して
いるため、米国やイスラエルにとっては不透明な要因。
 時間外取引で11月限は57.43ドルまで強含んだが上値は重く、マイナス圏で推
移した。通常取引開始にかけては55.96ドルまで下げ幅を拡大し、5月以来の安値
を更新。ただ、その後は買い戻しが優勢となり、下げ幅を削った。
 改質ガソリンの期近は反落。ヒーティングオイルの期近は続伸。留出油の供給不足が
警戒されるなかでヒーティングオイルは下げ渋り。
今日の材料
・ロシアのラブロフ外相とルビオ米国務長官が電話会談
・米大統領はテロリズムと戦っていると言っている=ハメネイ師
・4歳、5歳の子供たち、新生児、あなたたちはそのうち2万人以上を殺した=同上
・これらの子供たちがテロリストだったのか?テロリストはあなたたちだ=同上

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