シカゴ大豆市況=期近は反発、米中貿易摩擦に対する警戒感で上値は抑制

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/11   1,030.00    1,038.00    1,027.50    1,034.75     + 4.00
   2026/01   1,047.25    1,054.25    1,044.50    1,050.00     + 1.50
   2026/03   1,061.00    1,067.25    1,057.50    1,063.00     + 0.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       445,589       346,556        943,984   (- 17,099)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
=======================================
*米気象庁発表の6−10日予報(10月28日−11月1日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年並み。雨量は平年を上回る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 大豆は期近の主要限月は反発、他は続落。終値の前営業日比は2.75セント安〜
4.00セント高。中心限月の11月限は4.00セント高の1034.75セント。
 反落となった前日の流れを引き継いで売り優勢で運ばれる場面も見られたが、期近限
月は買い戻しが入り浮上した。ただ、米トランプ政権が米国製ソフトを搭載した製品の
対中輸出規制の可能性を示唆したことで米中貿易摩擦に対する警戒感が再び広がったこ
とが上値抑制要因となり上げ幅は限られたうえ、期中以降の限月は売り優勢となった。

 期近11月限は1030セントで取引を開始。序盤は1030セントを下回る水準で
のもちあいとなったが、アジアの時間帯半ばにかけて浮上し1030セント台に値を乗
せた。その後は1031セントを下値支持線とするもちあいとなり、米国の時間帯には
1038セントの高値まで浮上。騰勢は続かずすぐに1030セント台前半のもちあい
圏に復帰し、この水準のまま引けを迎えた。

*米国産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 コーンベルトでは散発的な降雨が発生。気温は平年並〜平年を上回った。今後は22
〜23日にかけて降雨は発生しないが、24〜26日にかけて南部を中心に散発的な降
雨が見込まれる。この間の気温は23日まで平年以下〜平年を下回るが、24〜26日
は平年並〜平年を上回るだろう。
 10月27〜10月29日にかけて雨がちな天気が続くが30〜31日は概ね降雨は
発生しないだろう。この間の気温は平年並〜平年を上回る見通し。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。

 プレーンズでは降雨の発生は無く、気温は平年並だった。今後は23〜26日にかけ
て雨がちな天気が続く見込み。この間の気温は平年並〜平年を上回るだろう。この降雨
により作付作業を含む農作業のペースが鈍化する恐れはあるが、土壌水分の回復が促さ
れ、冬小麦にとっては慈雨になるだろう。
 大豆製品は、大豆粕は堅調となった。大豆粕はこれで6日続伸となり12月限は8月
27日以来の高水準まで浮上。一方の大豆油は大豆粕とのストラドルに絡んだ売買のな
か、売り優勢で終えた。
 大豆粕12月限は前日比3.10ドル高の290ドル。
今日の材料
・米コーンベルトでは散発的な降雨が発生。
・今週中西部では24〜26日にかけて南部を中心に散発的な降雨。
・プレーンズでは23〜26日にかけて冬小麦にとっての慈雨が続く見込み。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。