【市況】 金が続落。ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相 場の下落を受けて軟調となった。銀の商いは成立しなかった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が363〜139円安、金ミニが 750.0〜242.5円安、ゴールドスポットが319円高、銀が出来ず。 午前11時2分現在の出来高は、金が2万7676枚、金ミニが3万5875枚、ゴ ールドスポットが1713枚、銀が0枚。 【NY金は手じまい売りが圧迫】 金は手じまい売りが圧迫要因になった。ドル高を受けて調整局面を継続するなか、金 ETF(上場投信)から投資資金が流出した。22日のSPDRゴールドの現物保有高 は前日比6.29トン減の1052.37トンとなった。また英中銀の利下げ観測を受 けて欧州時間にドル高に振れたことも圧迫要因になった。9月の英消費者物価指数(C PI)は前年比3.8%上昇と前月と同水準だった。ただ市場予想の4.0%上昇を下 回った。 米政府機関の一部閉鎖が続いていることや、米国がロシアに対する制裁を発表したこ とは下支え要因である。米政府は、ロシアの石油大手ロスネフチとルクオイルに制裁を 科すと発表した。ロシアに対しウクライナで即時停戦に応じるよう求め、一段の措置を 講じる用意があると表明した。ベセント米財務長官は制裁を発表する声明で「同盟国に 制裁措置に同調するよう求める」とした。トランプ米大統領は、予定されていたロシア のプーチン大統領との首脳会談をキャンセルしたと明らかにした。またトランプ米政権 は、ノートパソコンからジェットエンジンまで、米国製ソフトウェアを使用した多岐に わたる製品の中国への輸出制限を検討している。 金先限は夜間取引で1万9835円まで下落した。ニューヨーク安が圧迫要因になっ た。円相場は1ドル=152円台前半の円安に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、欧州時間のドル高や金ET F(上場投信)から投資資金が流出したことが圧迫要因になった。アジア市場では、朝 方の4084.19ドルから、4072ドル台まで下落したのち、下げ一服となった が、戻りは売られた。 午前11時現在、4076.48ドルで推移、銀は4824セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が4159.06ドル、銀が4926セント。 MINKABU PRESS
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