【市況】 金が反発。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安を受けて堅 調となったが、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。銀は期先2本が上昇 した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が105〜188円高、金ミニが4.0 〜313.0円高、ゴールドスポットが935円高、銀が1.3〜8.5円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が2万0272枚、金ミニが9009枚、ゴール ドスポットが1095枚、銀が7枚。 【NY金は地政学的リスクやドル安が支援】 金は地政学的リスクやドル安が支援要因になった。米政府は、ロシアの石油大手ロス ネフチとルクオイルに制裁を科すと発表した。トランプ米大統領は、予定されていたロ シアのプーチン大統領との首脳会談をキャンセルした。プーチン大統領は米国が発表し た新たな制裁措置について「非友好的な行為」と非難した。バルト3国のリトアニア は、ロシア軍機2機が約18秒間にわたりリトアニア領空を侵犯したと発表した。領空 侵犯を受け、北大西洋条約機構(NATO)バルト空域防空任務に参加していたスペイ ン空軍の戦闘機が緊急発進した。 米ホワイトハウスは、米大統領が来週のアジア歴訪の一環として、中国の習近平国家 主席と韓国で会談すると明らかにした。 9月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比1.5%増の406 万戸と、2月以来の高水準だった。ただ今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での 利下げ見通しに変わりはなかった。今夜は9月の米消費者物価指数(CPI)の発表が ある。 金先限は夜間取引で2万0725円まで上昇した。ニューヨーク高が支援要因になっ た。円相場は1ドル=152円台後半の円安に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、上げ一服。きのうの海外市場では、米国のロシア制裁やド ル安を受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の4112.51ドルから、ロ シアのリトアニア領空侵犯などを受けて4142ドル台まで上昇したのち、ドル高を受 けて上げ一服となった。 午前11時現在、4114.24ドルで推移、銀は4846セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が4120.62ドル、銀が4914セント。 MINKABU PRESS
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