NY原油市況=反落、前日の急伸の反動で売り優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/12     61.79       62.59       61.21       61.50        - 0.29
  2026/01     61.08       61.84       60.62       60.96        - 0.20
  2026/02     60.56       61.25       60.14       60.51        - 0.13
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              2,371,244             1,882,600    ( - 88,498)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/11     240.31    + 0.01
                            2025/12     237.93    + 0.53
         改質ガソリン       2025/11     192.27    - 0.42
                            2025/12     186.86    - 0.43
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比は、期近2限月は0.29〜
0.20ドル安。その他の限月は0.13ドル安〜0.13ドル高。
 前日に急伸した反動で利益確定の売りが優勢だった。ただ、米国がロシアの石油大手
二社に制裁を科したことで供給不足が懸念されており、反動安は限定的。インドや中国
などロシア産石油の大口の買い手は、ロシアと距離をとる動きを見せている。ロシアは
いずれ制裁を迂回するとみられているが、短期的な解決は困難とみられている。
 国際エネルギー機関(IEA)はコロナ禍並みの供給過剰を指摘し、石油輸出国機構
(OPEC)プラスは生産枠を引き上げているが、米エネルギー情報局(EIA)が発
表する週報に供給過剰の兆候が限定的であることも支援要因。米国は過去最高水準の原
油生産量を維持しているものの、米国内の原油在庫が増加する兆候は見られない。
 ロシアのキリル・ドミトリエフ特使が米国に到着し、25日にウィトコフ米特使とウ
クライナ和平に向けて協議すると見られている。米アクシオスが報道した。米ロ首脳会
談は突如中止となっったものの、両国は対話を継続するとみられている。ただ、米国と
ロシアは和平に関心を向けている反面、欧州連合(EU)は対話する姿勢すら見せてい
ないことは懸念要因。
 時間外取引で12月限は売り買いが交錯したなか、一時62.59ドルまで強含み。
ただ、通常取引が始まると失速し、マイナス圏で引けた。
 改質ガソリンの期近は反落。ヒーティングオイルの期近は小幅続伸。原油相場の動意
が限定的だったことから、石油製品は売り買いが交錯した。
今日の材料
・米国とロシアの対話は重要=キリル・ドミトリエフ特使
・ロシアの立場を完全に理解し、その国家利益を尊重して対話を続ける必要=同上
・中国は米国に関税と輸出規制の撤廃を要求、レアアース輸出解禁と引き換え=米WS
J
・ドイツ外相が中国訪問を断念、対話相手が見つからず=ロイター
・イランは十分な濃縮ウランを保有、60%が400キロ規模=グロッシIAEA事務
局長
・このウラン濃縮を続けるなら核兵器10発分=同上
・米空母USSジェラルド・R・フォードをベネズエラ近海に配備へ=米国防総省
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