前週は56〜58ドルのレンジで上値の重い展開になった後、61ドル台まで切り返 す展開になった。週前半は国際原油需給の緩和見通しを背景とした売り圧力が続き、上 値の重さが目立った。しかし、週後半は米財務省がロシア石油会社に対する制裁を発表 したことで、供給不安を織り込む動きが優勢になり、一時62ドル台まで切り返してい る。中国やインドがロシア産原油取引に慎重になっており、少なくとも短期需給の混乱 リスクが安値修正を促した。 今週は売買が交錯しながらも、徐々に戻りを売られる見通し。ロシア産原油の供給リ スクが高まったことは間違いなく、暫くは不規則な値動きが続くことになる。中国やイ ンドなどが中東産原油の調達量を増やせば、必然的に需給に一定の混乱が生じることに なる。制裁にどの程度の効果があるのかは不透明だが、まずは最悪の事態の織り込む必 要があり、まだ一段高のリスクは想定しておく必要がある。特に中国やインドの石油業 者の動きに注意が必要。ただし、それを考慮に入れても国際需給の緩和見通しは変わら ない。石油輸出国機構(OPEC)プラスも十分な増産余力を残している。これまでと 同様に、一時的な上昇を消化した後は、徐々に上値が重くなる見通し。ただし、その時 間軸には不透明感が強い。 予想レンジは58.00〜64.00ドル。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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