【市況】 金が下落。米中の貿易協議の合意見通しを受けて売り優勢で始まった。その後は、ド ル建て現物相場の押し目を買われたことを受けて下げ一服となった。銀の商いは成立し なかった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が185〜57円安、金ミニが 172.5〜77.0円安、ゴールドスポットが564円高、銀が出来ず。 午前11時2分現在の出来高は、金が2万0643枚、金ミニが1万0735枚、ゴ ールドスポットが1293枚、銀が0枚。 【NY金は米利下げ見通しも米中の協議進展見通しで上げ一服】 金は利食い売りに上値を抑えられた。トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が会 談する見通しとなり、貿易協議が進展するとみられた。ベセント米財務長官は26日、 マレーシアの首都クアラルンプールで行っていた米中閣僚級協議で「非常に実質的な枠 組み」に到達したと明らかにし、トランプ大統領が警告していた中国製品に対する 100%追加関税は回避され、中国のレアアース輸出規制が1年延期されることになる と述べた。米中当局者によると、協議ではレアアースのほか、貿易拡大、合成麻薬フェ ンタニルを巡る問題、米国の入港料、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティック トック)」米国事業の所有権移管などについても話し合った。 9月の米消費者物価指数(CPI)は前年比3.0%上昇と前月の2.9%上昇から 伸びが加速した。ただ市場予想の3.1%は下回り、今週の米連邦公開市場委員会(F OMC)で利下げが見込まれている。 金先限は夜間取引で2万0238円まで下落した。ニューヨーク安が圧迫要因になっ た。円相場は1ドル=153円前後で円安が一服した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。前週末の海外市場では、米連邦準備理事会(FR B)の利下げ見通しが支援要因になったが、利食い売りが出て上げ一服となった。アジ ア市場では、米中の貿易協議の合意見通しを受けて4059ドル台まで下落したのち、 押し目を買われた。 午前11時現在、4082.96ドルで推移、銀は4843セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が4092.96ドル、銀が4827セント。 MINKABU PRESS
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