NY原油市況=小幅続落、OPECプラスの主要8カ国の会合を控えて

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/12     61.82       62.17       60.67       61.31        - 0.19
  2026/01     61.26       61.60       60.17       60.78        - 0.18
  2026/02     60.81       61.13       59.78       60.38        - 0.13
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              1,026,499             1,868,793    ( - 13,807)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/11     243.61    + 3.30
                            2025/12     240.99    + 3.06
         改質ガソリン       2025/11     192.04    - 0.23
                            2025/12     186.60    - 0.26
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク原油の期近は小幅続落。終値の前営業日比は、期近2限月は0.19〜
0.18ドル安。その他の限月は0.13ドル安〜0.08ドル高。
 11月2日に石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国によるオンライン会合
を控えて、売りが優勢となった。ロイター通信は関係筋の話として、主要産油国は穏や
かに追加増産することに傾斜していると報道した。10月や11月に続いて、12月も
日量13万7000バレルほど自主減産を解消する方向にある。また、制裁を受けてい
るロシアが増産分の買い手を見つけることが難しくなっており、OPECプラスは毎月
の増産について合意することが困難になっていると感じているという。
 30日の米中首脳会談を控えて、米国が100%の対中関税発動を見送る見通しとな
ったことは買い手がかり。中国はレアアースの輸出規制を解除するようだが、公式な発
表はまだなく、慎重な雰囲気が根強い。トランプ米大統領は「われわれは習主席と素晴
らしい会談を行うつもりだ」、「習主席との取引は成功すると思う」と語った。
 時間外取引で12月限は売り買い交錯。62.17ドルまで強含んだ後に60.67
ドルまで軟化したが、通常取引開始を控えて下げ幅を消した。通常取引開始後はしっか
りと推移したものの、売りに押されてマイナス圏に押し戻されて引けた。
 改質ガソリンの期近は小幅続落。ヒーティングオイルの期近は続伸。ヒーティングオ
イルを含む留出油の供給不足が警戒されている。
今日の材料
・ロシア産原油の精製を減らしている=インド国営インディアン・オイル
・イスラエル軍はレバノンへの攻撃を継続、停戦合意は形骸化
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。