貴金属は、軒並み下落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安を受けて売り優 勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安を受けて軟調と なろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は90.02ドル安 の3990.09ドル、銀が141セント安の4689セント、プラチナが33.80 ドル安の1587.40ドル、パラジウムは45.79ドル安の1397.98ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=152.76/78円で、前営業日の 大引け時点から0.14円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万9880円前後、銀は212.6円前後、プラチナ は7180円前後、パラジウムは7100円前後。 【NY金は手じまい売りで急落】 金はきのうの海外市場は、米中の通商合意見通しを受けて急落した。 金は米中の通商合意見通しが圧迫要因になった。トランプ米大統領は、米中が通商合 意に至る見通しだと述べた。米中の貿易摩擦に対する懸念が後退し、米主要株価3指数 が最高値を更新した。米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが見込まれているこ とは下支え要因だが、株高でリスク選好の動きが下げ要因になった。 イスラエル首相府の声明によると、パレスチナ自治区ガザで死亡した人質の遺体1体 が赤十字を通じて引き渡された。身元が確認されれば、ガザに残る遺体は12体とな る。 銀はきのうの海外市場は、米中の通商合意見通しや金軟調を受けて売り優勢となっ た。 【プラチナは金軟調につれ安】 プラチナはきのうの海外市場は、金軟調につれ安となった。 プラチナは金軟調が圧迫要因になった。米中の通商合意見通しを受けて金が急落し た。上海プラチナの出来高が増加し、中国勢の買いが入ったことは下支え要因だが、手 じまい売りが一巡するまで調整局面を継続することになりそうだ。 <今日の予定> ・貴金属 2025年10月限納会(大阪取引所) ・米ケース・シラー住宅価格指数 2025年8月(S&P) ・米消費者信頼感指数 2025年10月(カンファレンスボード) ・米連邦公開市場委員会(FRB、29日まで) MINKABU PRESS 東海林勇行
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