[今日の視点]石油=売り優勢か、主要産油国の会合を控えて

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 国内市場は売り優勢か。2026年3月限で100〜300円安程度を想定する。海
外原油が続落したことが重し。円相場は1ドル=152円後半で推移しており、前日水
準とほぼ変わらず。
 米国による対ロシア追加制裁を手がかりとした上振れが一巡し、石油輸出国機構(O
PEC)プラスの主要産油国会合へ注目が移った。米国が100%の対中追加関税の発
動を見送る公算であることはあまり材料視されていない。今月10日、トランプ米大統
領が100%の対中追加関税の発動に言及した後の原油安は鮮明だったが、発動見送り
は何故か原油高につながっていない。
 本来であれば、米国と中国の貿易戦争激化が回避される見通しとなったことは、原油
市場で素直に好感されるべきだろう。ただ、トランプ米政権がはったり混じりの外交を
繰り返していることは明らかで、対中関税の発動が土壇場で見送られる可能性はかなり
織り込まれていたのではないか。最高値を更新する米株式市場の上昇基調が反転すれ
ば、トランプ米政権の政策の妥当性が揺らぐリスクが高く、物価高も含めて中国と本格
的に衝突することによる利益は見当たらない。米中関係はさておき、主要産油国会合に
向けた報道を確認すべきだろう。
 時間外取引でニューヨーク原油12月限は前日比0.16ドル高の61.47ドルで
取引されている。本日これまでのレンジは61.44〜61.50ドル。
<今日の予定>
◆ 日本 ◆
【納会】--:-- 金標準取引 2025年10月限(大阪取引所)
【納会】--:-- 銀 2025年10月限(大阪取引所)
【納会】--:-- 白金標準取引 2025年10月限(大阪取引所)
【納会】--:-- パラジウム 2025年10月限(大阪取引所)
【納会】--:-- 小豆 2025年10月限(大阪取引所)
【決済】--:-- 金ミニ取引 2025年10月限(大阪取引所)
【決済】--:-- 白金ミニ取引 2025年10月限(大阪取引所)
【発会】--:-- ゴムRSS3 2026年10月限(大阪取引所)
◆ アメリカ ◆
【経済】22:00 住宅価格指数 2025年8月(連邦住宅金融局)
【経済】22:00 ケース・シラー住宅価格指数 2025年8月(S&P)
【経済】23:00 消費者信頼感指数 2025年10月(カンファレンスボード)
【経済】--:-- 連邦公開市場委員会(FRB)
【工業】10/29 05:30 週間石油統計(API)
※米政府機関閉鎖の影響で米経済統計の発表は延期になる可能性があります。
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