［本日の見通し］石油＝下落、ロシア制裁で欧州の供給は混乱へ

　日中取引開始後、原油の２０２６年３月限は下落。６万０４００円まで下落し、夜間
取引の安値に接近している。
　米国が発表したロシア石油大手に対する制裁により、露ルクオイルがルーマニア、ブ
ルガリア、オランダに所有する製油所は売却、あるいは閉鎖される見通し。また、ルク
オイルが所有するフィンランドの石油小売テボイルへの燃料供給は停止した。トランプ
米大統領が指摘するように、今回の制裁に即効性は乏しいものの、半年後のロシア経済
は様変わりしている可能性があり、ロシアの反撃が注目される。今週の米中首脳会談
で、習近平主席がロシアの石油取引停止・縮小に言及するようだとロシアの首が締まる
が、中国はどのように立ち回るのだろうか。
　時間外取引でニューヨーク原油１２月限は前日比０．１８ドル安の６１．１３ドルで
取引されている。本日これまでのレンジは６１．１０ドルから６１．５０ドル。
　原油３月限の予想レンジは６万００００円から６万１０００円、ガソリン先限は７万
９５００円から８万０５００円、灯油先限は８万４５００円から８万５５００円。
MINKABU PRESS

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