●論点解説原油、IEAは需給ひっ迫を否定=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 原油相場は、改めて需給緩和見通しを織り込んでいる。米欧のロシア石油会社に対す
る制裁を受けて、間違いなく原油流通には一定の混乱が生じている。中国やインドがロ
シア産の取引を抑制し、サウジアラビアは自国産原油に対する需要が上向いていること
を報告している。一方、国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は潤沢な増産
余力を抱える中、原油市場の混乱は限定的との見方を示している。また、今週末には石
油輸出国機構(OPEC)プラス会合が行われるが、減産縮小を更に進めることが合意
される見通し。ロシアが実際に供給量を増やすことができるのかという問題もあるが、
少なくともOPECの産油水準は切り上がりやすい状況が続くことになる。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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