●論点解説穀物、大豆主導の上昇続く=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 大豆相場主導の上昇が続いている。30日に米中首脳会談が行われるが、米中大豆貿
易の再開期待が織り込まれている。依然としてどのような枠組みの合意になるのかは不
透明だが、ベッセント米財務長官は「大規模」だとして、米大豆農家を満足させる内容
になると自信を示している。例年だと10月段階で中国の米国産大豆調達は拡大してい
るが、11月以降でもそれが実現すれば、米農家の抱える大豆在庫の余剰感は薄れ、安
値で売り急ぐような必要性も薄れる。特に足元出はブラジル産がやや割高になっている
だけに、輸出環境の改善が大豆相場を押し上げることができれば、穀物相場全体の水準
が切り上がる。大豆相場も本格的な上昇トレンドを形成できる可能性は低いが、少なく
とも1000セント台前半での取引に回帰する必要性は薄れる。これはトウモロコシや
小麦相場の下落余地も限定しよう。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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