ドルに買戻しの動き、米FOMCを控えて ドル円152円台前半=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、ドルが買い戻されている。この後の米FOMCの結果発表およびパウエル議長会見を控えて、今週のドル安傾向の動きに調整が入る格好となっている。ドル円は東京午前の151円台後半から152円台を回復している。ユーロドルは1.16台後半から前半へ、ポンドドルは1.32台後半から一時1.32台割れまで軟化した。ドル指数は前日の高値を上回る場面があった。しかし、次第にドル買いの動きも落ち着いてきており、いよいよ米FOMC待ちの雰囲気になっている。欧州株や米株先物・時間外取引は揉み合い商状。米債利回りは小幅上昇にとどまっている。今週は一連のトランプ大統領の各国との首脳会談で成果がみられている。日米会談が成功裡に終わり、きょうも韓国との貿易合意が報じられている。あすには米中首脳会談が行われる。株式市場などでリスク選好の動きが広がったが、きょうは一服。米FOMCでは0.25%利下げが市場コンセンサスとなっており、パウエル議長会見内容が注目される。 ドル円は152円台前半での取引。東京午前には152円台割れから151.54付近まで下落する場面があった。ベッセント米財務長官が日銀利上げを後押しする発言を行ったことが材料視されていた。しかし、昼にかけては買い戻された。東京午後以降はドル買戻しが優勢となり152.54付近まで高値を伸ばした。ロンドン時間には152円付近から152.40台までの振幅となり、次第に値幅が収束。米FOMC待ちとなっている。 ユーロドルは1.16台前半での取引。東京朝方の1.1661付近を高値に売られ、ロンドン序盤には1.1619付近に安値を広げた。その後は下げ一服し揉み合いとなっている。ユーロ円は東京午前に176.64付近まで下押しされたあとは、177円台へと買い戻された。ロンドン早朝には177.41付近まで上昇。ロンドン時間には177円を挟んだ振幅となっている。対ポンドではユーロ買いが優勢になっている。 ポンドドルは1.32台前半での取引。東京朝方の1.3281付近を高値に売られ続け、ロンドン序盤には1.3198付近まで安値を広げた。その後の戻りは鈍く、1.32台前半にとどまっている。ポンド円は売買が交錯するなかで、上値を抑えられている。東京市場で202円付近から201円台前半で下に往って来いとなったあと、ロンドン時間に入ると安値を201.01付近まで広げた。その後は下げ一服も201.50付近には届いていない。ユーロポンドは0.87台後半から一時0.8814付近まで上昇。0.88台乗せは2023年5月以来となった。英秋季予算案を控えて、このところ対ユーロを中心にポンドが軟調に推移している。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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