●論点解説金、FOMC後は売り優勢になるも=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 米連邦公開市場委員会(FOMC)後の金相場は売り優勢の展開になった。0.25
%の追加利下げが決まったが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)は12月追加
利下げは既定路線ではないとけん制する発言を行っている。米政府機関閉鎖の影響で十
分なデータの入手が困難な状態に陥る中、不確実性の強さにもかかわらず12月追加利
下げを一気に織り込んでいくことは、金融システムに対するリスクと評価されている。
ただし、現実問題として労働市場の減速リスクは高まっており、12月追加利下げの可
能性が高い状況には変化が生じた訳ではない。米金利上昇・ドル高圧力は、持高調整が
中心の展開に留まろう。
 警戒すべきは、金上場投資信託(ETF)の売却が続いていることだ。パニック的な
売りは見られないが、まだ投資残高の減少に歯止めが掛っていない。これは機関投資家
が金市場のポジション拡大に依然として慎重姿勢を維持していることを意味する。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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