アジア株 上海株急反落、米中首脳会談はやや物足りない内容 トランプ核兵器実験指示で不穏な空気

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 上海株急反落、米中首脳会談はやや物足りない内容 トランプ核兵器実験指示で不穏な空気

東京時間14:06現在
香港ハンセン指数   26300.80(-45.34 -0.17%)
中国上海総合指数  3997.64(-18.82 -0.47%)
台湾加権指数     28191.06(-103.68 -0.37%)
韓国総合株価指数  4086.57(+5.42 +0.13%)
豪ASX200指数    8889.80(-36.36 -0.41%)
インドSENSEX30種  84627.06(-370.07 -0.44%)

アジア株はまちまち。

約1時間40分間の米中首脳会談が終了した。トランプ米大統領は中国習近平国家主席との会談は「素晴らしい」ものと称賛。多くの重要な点について結論に達したと語った。中国がレアアース輸出規制強化を1年間延期するほか、大量の大豆を直ちに購入することで合意した。フェンタニル関税を即時発効で10%に引き下げた。また、台湾の話題は一切出なかったと明かした。

会談の詳細が伝わると米株先物が下落、香港株はマイナス圏に転落し上海株は急反落している。市場は米中首脳会談にやや物足りなさを感じているようだ。

韓国株は一時史上最高値をつけた。数カ月に及ぶ米韓貿易協議がようやく合意に達した。

トランプ米大統領は韓国が対米投資3500億ドルを約束し、さらに米国産原油と天然ガスを大量購入することで合意したと発表。そのため対韓関税を大幅に引き下げると述べた。自動車関税は25%で維持するものの、韓国政府は近く15%に引き下げられる見通しを明かした。

豪州株は続落、豪中銀の利下げ期待がほぼ消滅。きのう発表された豪州の消費者物価指数は第3四半期に伸びが予想以上に加速し、中銀目標範囲上限に到達した。月次ベースでも9月に伸びが加速した。

上海株は後場に入り急反落、6年ぶりの対面での米中首脳会談はやや物足りない内容だったようで会談終了後は下落している。

首脳会談を前に突然トランプ米大統領が核兵器実験を指示したことで、やや不穏な空気が漂っている。トランプ米大統領は国防総省に中国ロシアと対等な立場で核兵器実験を開始するよう指示した。米国の最後の核実験は1992年。

ロシアは先週、少なくとも8700マイル(1万4000キロメートル)の飛行可能な新型原子力巡航ミサイルの試験に成功したと発表。「ブレベスニク」は約15時間飛行しミサイル防衛ネットワークを回避することができる。プーチン大統領はユニークだと称賛。

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