【これからの見通し】今週の多彩なイベントは終了、きょうは週末・月末で調整入りやすい 今週は、多彩な材料の週となっている。米FOMC、日銀、ECB、カナダ中銀といった主要国の中銀金融政策発表があった。米国ではタカ派的な利下げ、日銀は早期利上げ観測がやや後退、欧州は物価目標達成で安定的な政策運営、カナダは今後の利下げに含みを持たせるハト派姿勢だった。 政治面ではAPEC首脳会談を中心として、米国を軸に日本・韓国・中国などとの首脳会談が行われた。全般的には表面的にせよ貿易合意の形をとっており、丸く収めている。ただ、市場には今後に対する懐疑的な見方も残り、ご祝儀相場の動きはそれほどみられなかったようだ。 また、株式市場にとっては、アップルやアマゾンといった米IT大手企業の好決算が全般的な株価指数の下支えとなった。米主要株式指数、日経平均、英FT指数などが最高値を更新している。 ドル円は昨日の海外市場で154.45付近まで買われた。上記の各イベントを受けて、円安とドル高の両面から上昇。円安の面が強く、クロス円も上昇した。 きょうは一連の動きを経た後での週末・月末となる。日本勢にとっては三連休を控えている。この後の海外市場では、短期筋の持ち高調整や月末のリバランスなどが入る可能性が高い。短期的に神経質な変動が入りやすく、注意しておきたい。 この後の海外市場で発表される経済指標は、欧州ではユーロ圏消費者物価指数(HICP・概算値速報)(10月)、北米ではカナダ実質GDP(8月)、シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(10月)などが注目される。発言にベント関連では、日銀国債買い入れ日程(11月)、ECB専門家予測調査、ローガン・ダラス連銀総裁、ハマック・クリーブランド連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁などのイベント出席などが予定されている。米主要企業決算では、シェブロン、エクソンモービル、アッヴィなどが注目される。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
 
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