(NY時間12:17)(日本時間02:17) ボーイング<BA> 204.69(+3.67 +1.83%) バロンズ誌は週末のコラムで、ボーイング<BA>は数年に渡る危機と経営不祥事を経て、ようやく再建の兆しを見せていると評した。新経営陣による改革と企業文化の刷新が進み、社内外の信頼を回復しつつあるという。 2024年半ばに就任したオルトバーグCEOは、経営陣と技術部門(エンジニアリング)の再連携、リーダーシップチームの刷新、サプライヤーとの関係修復、シアトルでの生産体制の再集中化、といった施策を進め、混乱続きだった過去との決別を明確に打ち出した。 依然として損失や納入遅延の課題は残るが、生産効率とキャッシュフローは着実に改善している。737MAXおよび777Xの両プログラムは認証取得に向けて前進しており、アナリストは2028年までにフリーキャッシュフロー(FCF)が最大110億ドルに達すると見込んでいるという。 株価は依然としてピーク時を大きく下回っているものの、アナリストは「同社が生産遂行とキャッシュ創出を継続できれば、株価には35-50%の上昇余地がある」と予想。さらに、新型機の開発計画が同社の技術的リーダーシップと市場シェア回復の次章を象徴すると見ている。 また、別のアナリストも「顧客やサプライヤーの間でも、同社が実際に計画を遂行できるという信頼が戻りつつある」と述べた。また、ロッキード<LMT>出身のマラベ新CFOを高く評価しているという。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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