金・銀午前=金が反落、現物安が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金が反落。ドル建て現物相場の下落を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル高
を受けて軟調となった。銀は8月限が上昇した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が144円安〜11円高、金ミニが
140.0円安〜321.0円高、ゴールドスポットが678円高、銀が7.5円高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が2万8875枚、金ミニが1万8625枚、ゴ
ールドスポットが1656枚、銀が2枚。
【NY金は手じまい売りが圧迫】
 金は手じまい売りが圧迫要因になった。ダラス連銀のローガン総裁は、ダラスでのイ
ベントで「今回利下げを行う必要はないと考えた」と述べた。米カンザスシティー地区
連銀のシュミッド総裁は、高インフレが継続し、物価圧力が経済に広がりつつある兆し
が見られる中で利下げを実施すれば、物価安定に対する連邦準備理事会(FRB)の信
認が損なわれる恐れがあると考え、今回の決定会合で利下げに反対票を投じたと述べ
た。
 10月の米ISM製造業購買担当者景気指数は48.7となった。前月の49.1か
ら低下し、8カ月連続で拡大・縮小の分岐点である50を下回った。新規受注が低迷し
ているほか、関税の影響でサプライヤーの納入に時間がかかっていることが背景にあ
る。
 金先限は祝日取引で1万9894円まで下落した。ニューヨーク安が圧迫要因になっ
た。円相場は1ドル=154円台前半で推移した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、米ISM製造業景気指数の
低下が下支えになったが、ドル安一服を受けて戻りを売られた。アジア市場では、朝方
の3995.90ドルから、ドル高を受けて3980ドル台まで下落した。
 午前11時現在、3988.66ドルで推移、銀は4813セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が4008.72ドル、銀が4924セント。

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