シカゴ大豆市況=揃って反落、中国向け輸出期待の後退などで売り優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/11   1,116.50    1,119.00    1,100.75    1,108.25     -11.50
   2026/01   1,133.25    1,135.00    1,112.50    1,121.50     -12.75
   2026/03   1,137.00    1,141.25    1,118.75    1,127.75     -12.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       647,252       348,612        866,748   (+ 9,811)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(11月10日−11月14日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を下回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年を下回る。
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 大豆は軒並み反落。終値の前営業日比は12.75〜6.50セント安。中心限月の
1月限は12.75セント安の1121.50セント。

 これまで米中首脳会談を受けて高まる中国の米国産大豆の輸入再開が手掛かりとなっ
て上伸してきたが、前日に米農務省(USDA)が発表した輸出検証高は前週を下回る
内容だったうえ、米株式市況やNY金が軟調となったことが弱材料視されるなか、これ
までの上伸後の修正安に転じ売り優勢となった。

 期近1月限は1133.25セントで取引を開始した直後に1135セントの高値を
付けた。その後は軟化に転じて1130セントを割り込み、暫くは1125セントを
下値支持線とするもちあいとなったが、米国の時間帯を迎えると一段安となって
1112.50セントの安値を記録。安値で買い戻されたものの1120セントを上抜
くと上値が重くなり、安値圏を脱することなく引けを迎えた。1月限はこの日の下落で
前日の上昇幅を相殺した。

*南米諸国の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 ブラジル産地では11月1日から2日にかけて到来した前線の影響で今週いっぱい、
降雨が続く見通し。また、今後もアルゼンチンから北上してくる前線の影響から雨がち
な天気が続くもよう。これまで土壌水分の乾燥が大豆、コーンの生育に与える影響が
警戒されていたが、来週にかけての雨はまとまった雨量を伴い、大豆・コーンにとって
慈雨となることが見込まれる。
 アルゼンチン産地の土壌水分はコーンや他の穀物の生育にとって良好な状態を維持。
今月は大豆の作付けが活発化する時期となるが、土壌水分は十分となっている。一方の
冬小麦の状態は良好だが、雨がちな天気が続いていることで病気の発生の可能性も浮
上。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 プレーンズでは低気圧の移動に伴い来週にかけて少雨傾向が見込まれる。一部では
凍結が発生する可能性があるなど、地域によって気温に差が生じるほか強風が見込まれ
る。
 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に大幅反落となった大豆に追随安となった。大豆粕
はこれまで上昇していた反動から下げ幅が大きくなった。
 大豆粕12月限は前日比3.40ドル安の317.40ドル。
今日の材料
・ブラジル産地では今週いっぱい降雨が続く見通し。
・ブラジル産地ではこれまで土壌水分の乾燥が続いており、大豆、コーンの生育に
 与える影響が警戒される。
・プレーンズでは来週にかけて少雨傾向に。。

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