12日の東京株式市場はリスク選好の地合いで日経平均は朝方に下値を試す場面があったが、その後は持ち直し、後場後半は一貫して水準を切り上げ、この日の高値圏で着地した。 大引けの日経平均株価は前営業日比220円38銭高の5万1063円31銭と反発。プライム市場の売買高概算は27億8471万株、売買代金概算は7兆5億円。値上がり銘柄数は1259、対して値下がり銘柄数は316、変わらずは37銘柄だった。 きょうの東京市場は日経平均が上下に不安定な値動きとなったが、後場は強さを発揮し反発となった。前日の欧州株市場が総じて高く、主要株価指数であるストックス・ヨーロッパ600が史上最高値を更新。米国株市場でも半導体関連株に軟調が目立ったものの、NYダウは3日続伸し最高値を更新した。これを受けて東京市場も寄り付きこそ高く始まったが、その後はすぐに値を消す展開でマイナス圏に沈んだ。一時は300円あまり下落したものの、その後は買い直され再浮上した。後場寄りはいったん下げに転じたが、その後は一貫して下値を切り上げる展開となった。外国為替市場ではドル高・円安が進み、これが市場センチメント改善に寄与した形だ。業種別では33業種中27業種が高く、個別株もプライム市場全体の8割近い銘柄が上昇した。なお、TOPIXは最高値を更新している。 個別では、フジクラ<5803>が買い優勢、古河電気工業<5801>も上値指向、SWCC<5805>は値幅制限いっぱいに買われるなど電線株が人気となったほか、三井E&S<7003>が値を飛ばした。また、三井金属<5706>が商いを膨らませ急騰、三井海洋開発<6269>は値上がり率トップに買われた。キオクシアホールディングス<285A.T>、レーザーテック<6920>が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも上昇した。このほかオプトラン<6235>、メック<4971>、アジアパイルホールディングス<5288>などが大幅高となった。 半面、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が下落。アドバンテスト<6857>が軟調。JX金属<5016>も冴えない。ファーストリテイリング<9983>も下値を探った。KOKUSAI ELECTRIC<6525>がストップ安、SUMCO<3436>も一時ストップ安で値下がり率トップに売り込まれた。日本マイクロニクス<6871>も大幅安。タカラトミー<7867>なども安い。 出所:MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。