アジア株は全面安、来週の米経済データ控え様子見姿勢強める、米景気失速や市場混乱を警戒

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株は全面安、来週の米経済データ控え様子見姿勢強める、米景気失速や市場混乱を警戒

東京時間14:02現在
香港ハンセン指数   26693.92(-379.11 -1.40%)
中国上海総合指数  4022.89(-6.61 -0.16%)
台湾加権指数     27430.56(-473.00 -1.70%)
韓国総合株価指数  4035.08(-135.55 -3.25%)
豪ASX200指数    8630.10(-123.25 -1.41%)
インドSENSEX30種  84185.63(-293.04 -0.35%)

アジア株は全面安、前日の米株大幅下落を嫌気した売りが続いている。米利下げ期待後退や米金融市場混乱が警戒されている。

米国では来週以降、9月の雇用統計など重要統計が続々と公表される見通し。公表日程がまだ決まっていないため、週末を控えマーケットは様子見姿勢を強めている。古いデータとは言え弱い内容であれば米景気失速に対する懸念が高まるだろう。また、一斉に発表される場合は金融市場に混乱が生じる恐れもある。ハセット米国家経済会議(NEC)委員長は政府閉鎖により6万人程度の雇用が失われる可能性があり、その回復にはしばらく時間がかかると語った。

12月の米利下げ観測が後退している。FRB高官らはここ数日、追加利下げに慎重な姿勢を示している。クリーブランド連銀総裁はインフレ抑制するため金利を据え置くべきだと主張。サンフランシスコ連銀総裁は12月利下げすべきか判断するのは時期尚早だとしており、セントルイス連銀総裁は追加利下げには慎重になるべきだと語った。

香港株と韓国株、台湾株は大幅下落している。ナスダック3営業日続落を受けハイテク関連が大幅下落している。
豪州株は大幅続落、7月以来の安値をつけている。豪雇用統計が力強い内容だったことから12月利下げ期待がほぼ消滅。

上海株は小幅安。きょう発表された10月一連の経済統計は総じて弱い内容だった。小売売上高は伸び鈍化、鉱工業生産は減速し1年ぶり低水準となった。新築住宅価格・中古住宅価格は下落ペースが加速した。ただ、弱い統計を受け景気支援策期待が広がっており、下値では買いが見られる。

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