【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり大幅反落、AI・半導体関連株が安い (11月14日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  50767.74
高値  50767.74
安値  50246.60
大引け 50376.53(前日比 -905.30 、 -1.77% )

売買高  25億4462万株 (東証プライム概算)
売買代金 6兆6805億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は905円安と大幅反落、一時5万0200円台に下落
 2.前日のNYダウやナスダック指数は下落、米利下げ観測が後退
 3.ソフトバンクGやアドバンテストなどAI・半導体関連株が安い
 4.ディスコやレーザーテクが安く、キオクシアはストップ安に
 5.NTTや三菱UFJ、SMCが堅調、三井海洋や東レが急伸

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比797ドル安と5日ぶりに反落した。FRBよる利下げ観測後退でハイテク株を中心に売りが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は3日ぶりに大幅反落。半導体関連株などに対する売りが優勢となり軟調に推移した。

 前日の米株式市場は、NYダウが5日ぶりに反落しナスダック指数も値を下げた。ハイテク株などに売りが膨らんだ。米金融当局者の発言で追加利下げ期待が後退したことも響いた。これを受け、東京市場も値を下げてスタート。指数寄与度が高いソフトバンクグループ<9984>やアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>といったAI・半導体関連銘柄などに売りが膨らみ、日経平均の下げ幅は朝方に一時1000円を超え5万0200円台まで下落する場面があった。午前10時過ぎにかけ押し目買いが入り、下落幅は500円あまりに縮小したが、その後は再び軟調な値動きが続いた。週末要因もあり手控え気分も強まるなか、結局900円を超える下落で取引を終えた。なお、株価指数オプション11月物の特別清算指数(SQ)値は5万0323円66銭だったとみられている。

 個別銘柄では、レーザーテック<6920>やディスコ<6146>が安く、決算内容が嫌気されたキオクシアホールディングス<285A>がストップ安に急落した。フジクラ<5803>や古河電気工業<5801>、三菱重工業<7011>、日立製作所<6501>が安く、JX金属<5016>や三井E&S<7003>が値を下げた。荏原<6361>や楽天グループ<4755>が売られた。

 半面、ソニーグループ<6758>やSMC<6273>、エムスリー<2413>が高く、三井海洋開発<6269>や東洋エンジニアリング<6330>、東レ<3402>が急伸。NTT<9432>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が堅調。INPEX<1605>やSUMCO<3436>が値を上げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は京セラ <6971>、ニトリHD <9843>、KDDI <9433>、TOPPAN <7911>、エムスリー <2413>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約46円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、SBG <9984>、東エレク <8035>、フジクラ <5803>、ファストリ <9983>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約876円。

 東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)繊維製品、(3)不動産業、(4)石油・石炭、(5)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)電気機器、(3)機械、(4)情報・通信業、(5)電気・ガス。

■個別材料株

△エスクリ <2196> [東証S]
 ノバレーゼ <9160> との合併報道でコメントを開示。
△コスモバイオ <3386> [東証S]
 鶏卵バイオリアクター技術を用いた「ブラゼイン」の製造に成功。
△サンエー化研 <4234> [東証S]
 今期経常を3.9倍上方修正。
△THECOO <4255> [東証G]
 25年12月期営業損益予想を上方修正。
△ワクー <4937> [東証G]
 「湘南美容クリニック」運営会社が1株1900円でTOB実施。
△TMN <5258> [東証G]
 7-9月期は営業黒字に浮上。
△グリッド <5582> [東証G]
 7-9月期営業益2.9倍。
△コレックHD <6578> [東証S]
 株主優待制度の導入を材料視。
△精工技研 <6834> [東証S]
 今期経常を61%上方修正、配当も5円増額。
△サカイHD <9446> [東証S]
 今期経常は6%増で6期ぶり最高益、9円増配へ。

▼STG <5858> [東証G]
 今期経常を一転34%減益に下方修正。
▼豊和工 <6203> [東証S]
 今期経常を一転43%減益に下方修正。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ワイエイシイ <6298>、(2)GMO-PG <3769>、(3)伊藤忠食 <2692>、(4)TOPPAN <7911>、(5)ダイヤHD <6699>、(6)セグエG <3968>、(7)岩手銀 <8345>、(8)西鉄 <9031>、(9)東建物 <8804>、(10)メニコン <7780>。
 値下がり率上位10傑は(1)キオクシア <285A>、(2)パークシャ <3993>、(3)荏原 <6361>、(4)JVCケンウ <6632>、(5)朝日工 <1975>、(6)センコーHD <9069>、(7)エン <4849>、(8)KLab <3656>、(9)井関農 <6310>、(10)K&Oエナジ <1663>。

【大引け】

 日経平均は前日比905.30円(1.77%)安の5万0376.53円。TOPIXは前日比21.91(0.65%)安の3359.81。出来高は概算で25億4462万株。東証プライムの値上がり銘柄数は617、値下がり銘柄数は939となった。東証グロース250指数は708.54ポイント(12.95ポイント安)。

[2025年11月14日]


株探ニュース

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