NY原油市況=反落、根強い供給過剰見通しが重しに

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2026/01     60.15       60.30       58.68       58.88        - 1.20
  2026/02     59.88       60.01       58.43       58.63        - 1.15
  2026/03     59.65       59.78       58.26       58.43        - 1.13
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              577,318             1,905,656    ( - 10,657)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2026/01     229.82    - 6.47
                            2026/02     227.65    - 5.56
         改質ガソリン       2026/01     179.81    - 3.60
                            2026/02     180.07    - 3.53
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比は、期近2限月は1.20〜
1.15ドル安。その他の限月は1.13〜0.77ドル安。
 供給過剰見通しが重しとなった。国際エネルギー機関(IEA)によると年末から来
年にかけて供給過剰が強まっていく公算で、足元では過剰在庫が一段と増加している可
能性がある。IEAは最新の月報を今週11日に発表する。なお、11日には石油輸出
国機構(OPEC)も月報を公表する。
 ウクライナのゼレンスキー大統領が、ウクライナ東部のドンバス地方について米国と
の協議で何も一致していないと述べ、ロシアへの領土割譲を拒否したことからウクライ
ナ和平協議は引き続き停滞する見通し。英首相官邸で、スターマー英首相とメルツ独首
相、マクロン仏大統領はゼレンスキー氏と会談し、英独仏はウクライナ支持をあらため
て表明した。米国のウクライナ和平案に抵抗する構え。トランプ米大統領は失望したと
述べている。
 今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の追加利下げが決定される見
通しであることは支援要因。ただ、今回の決定については織り込み済みで、あまり材料
視されていない。
 時間外取引で1月限は下落。通常取引開始後は58.68ドルまで一段安となった。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。原油安に連動した。
今日の材料
・イラクの西クルナ油田の生産量が一時減少も、まもなく回復
・西クルナ油田の減産は原油漏れが背景と指摘されているが、原因を疑う声多数
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。