金・銀午前=金先限は反落も、FOMC控えて調整含みの展開が続く

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金先限は反落しているものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて月初から
動意が鈍い。今回のFOMCにおける0.25%の追加利下げは織り込み済みだが、現
職のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が次期FRB議長への橋渡しとし
て、退任に向けて緩和的な金融政策を維持するのか注目されている。米ホワイトハウス
国家経済会議(NEC)のハセット委員長が次期FRB議長の有力候補。
 午前11時30分現在の前営業日比は、金標準が54円安〜47円高、金ミニが
62円安〜6.5円高、ゴールドスポットが951円高、銀が1.0円安。
 午前11時30分現在の出来高は、金が8414枚、金ミニが9912枚、ゴールド
スポットが420枚、銀が1枚。
【ウクライナ和平は混沌、西側の分裂は明らか】
 ウクライナ和平に向けて、英独仏と米国の対立が続いていることは安全資産である金
の支援要因。スターマー英首相、メルツ独首相、マクロン仏首相はウクライナのゼレン
スキー大統領と会談し、ウクライナ支援を継続することを再確認した。ゼレンスキー大
統領はウクライナ東部の割譲を容認できないとあらためて表明し、米国の意向には従わ
ない方針。失望をあらわにしたトランプ米大統領の動きが注目されている。
 日中取引開始後、金先限は2万1428円まで下げ幅を縮小したものの、プラス転換
するほどの勢いはなく、マイナス圏を維持。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、小動き。FOMCを控えて月初から目立った変動は見られ
ず、狭い値幅内を維持している。午前11時28分現在、4192.42ドルで小高く
推移。

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