【市況】 金先限は続伸の動きとなった後にマイナス転換した。米連邦公開市場委員会(FOM C)後のドル安が東京時間帯も継続し、ドル建て現物相場を押し上げた。来年前半はパ ウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長から新たなFRB議長へ金融政策の橋渡し が行われるが、緩和寄りの舵取りが続くと見られている。ただ、円相場が1ドル= 155円半ばまで円高・ドル安推移していることが重しとなり、先限は下げに転じた。 銀先限はしっかり。 午前11時35分現在の前営業日比は、金標準が64円安〜35円高、金ミニが 110円安〜21円高、ゴールドスポットが979円高、銀が4.2円高。 午前11時35分現在の出来高は、金が1万4285枚、金ミニが1万3881枚、 ゴールドスポットが850枚、銀が3枚。 【パウエル議長は引き継ぎに配慮】 FOMC後の会見でパウエルFRB議長は、「労働市場は徐々に冷え込みつつある模 様」、「労働市場には著しい下振れリスクがあるようだ」と述べて雇用環境への配慮を 見せた一方、「インフレリスクは上方に偏っている」との認識を示した。トランプ米大 統領の意向に沿って利下げを継続するようには見えない。ただ、「非常に良い経済の状 態で職務を引き継ぎたい」とも語っており、金融緩和を優勢する可能性が高い次期FR B議長への気配りも見られた。 金先限は夜間取引で2万1649円まで上昇し、今月高値に接近。ただ、上げ一服後 は売りが強まりマイナス転換した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、伸び悩み。今週はやや強含んで推移しているが、10月意 向の三角持ち合い上限付近では重くなっている。午前11時30分現在、 4230.12ドルで推移。 MINKABU PRESS
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