●論点解説原油、ウクライナ和平期待を織り込む=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 ウクライナ和平期待が改めて強くなっている。米国とウクライナの政府高官が協議
し、合意に向けた調整を進めている。ウクライナ側からは、ロシア再侵攻を防ぐための
具体的な取り組み、実際にロシアが動いた場合の対応について、さらに踏み込んだ合意
形成が求められている。また、ロシアが支配するサボリージャ原発の管轄を巡っても、
まだ詰めの協議が残されている。トランプ米大統領はクリスマスまでの合意に意欲を示
しているが、少なくともウクライナは歩み寄りを見せている。軍事支配にも自信を示す
ロシアの動向に不透明感もあるが、原油相場は調整売りが優勢だった。
 一方、11日は国際エネルギー機関(IEA)月報も公表されている。世界石油需要
見通しは、2025年が日量83万バレル増、26年が86万バレル増となっている。
供給見通しは25年が300万バレル増、26年が240万バレル増となっている。需
要の伸びを大きく上回る増産が見込まれていることはネガティブ。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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