【これからの見通し】ドル円は方向性を探る動きか 今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げや短期国債の購入方針を受けて、その後はドルが売られやすい展開が続いてきた。ドル円は前日のNY市場で、米新規失業保険申請件数の予想外の増加(悪化)などを背景に154円90銭台まで下落を見せた。ただ、その後はドル売りの流れが一服して、ドルの買い戻しの動きに傾いている。ドル円は東京市場でじり高の動きとなって、155円70銭台まで上昇している。 大きく下げてきた後の戻りであり、156円が視野に入ってきたところでは伸び悩みを見せている。この後は155円台後半を中心として、方向性を探る動きになるとみられる。 ユーロドルは東京市場で、やや上値が重いながらも1.17台前半での小幅な値動きにとどまっている。この後も1.17台を中心とする振幅となりそう。 ユーロ円は東京市場で182円40銭台から182円80銭台での推移となった。ドル円の動きを見ながらの推移となりそうだ。 この後の海外市場で発表される経済指標は、英鉱工業生産指数(10月)、英貿易収支(10月)、英月次GDP(10月)、独消費者物価指数確報値(11月)、カナダ住宅建設許可(10月)などが予定されている。 発言イベント関連では、22時にポールソン・フィラデルフィア連銀総裁、22時半にハマック・クリーブランド連銀総裁、午前0時35分にグールズビー・シカゴ連銀総裁の講演予定がある。グールズビー総裁は今週のFOMCで据え置きに投票した。タカ派のメンバーとしての今の見方に注目。ポールソン、ハマック両総裁は来年のFOMCで議決権を有しており、注目度が高まっている。 MINKABU PRESS
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