きょうのユーロドルは1.17ドル台での推移が続いているものの、緩やかな上昇を見せ、一時1.1770ドル付近まで上昇する場面も見られた。一方、ユーロ円は一時181円台に下落していたものの、182円台半ばに戻す展開。 今週は18日木曜日に年内最後のECB理事会が予定されている。ECBはすでに利下げサイクルを終了しており、今回も据え置きが確実視されている。そのような中、市場はECBの次の行動を注目しており、一部の理事からは利上げの可能性も示唆されている。ストラテジストからは、ラガルド総裁が市場の利上げに観測を強く否定しなければ、ユーロは上昇する可能性があるとの指摘が出ている。最近の利上げ観測にECB理事からの反論がないことが木曜日の会合を巡るリスクを増幅させているという。 ラガルド総裁が利上げに明確に反対する姿勢を示さない場合、特に明日の米雇用統計が軟調な結果と重なれば、ユーロドルは上昇の可能性がある。主要な上値抵抗を突破する余地はあると見ており、9月に付けた年初来高値1.1920ドルを上回れば、1.20ドルに向けた道筋が開けるとしている。 EUR/USD 1.1752 EUR/JPY 182.49 EUR/GBP 0.8785 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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