シカゴコーン市況=総じて小幅続落、軟調な輸出や大豆安を受け売り優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2026/03    440.25      441.25      436.75      439.75      - 1.00
  2026/05    448.50      449.25      444.75      447.75      - 1.25
  2026/07    454.75      455.25      450.75      453.75      - 1.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       266,489      344,141        1,503,706 (+ 15,590)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
=======================================
*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(12月11日までの週)
 コーン:158万2995トン(前週改定値:174万0898トン)
  小麦: 48万8025トン(前週改定値: 39万6058トン)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(11月20日までの週)
 コーン:184万3100トン(事前予想レンジ:140万〜250万トン)
  小麦: 36万9200トン(事前予想レンジ: 25万〜 50万トン)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*米気象庁発表の6−10日予報(12月21日−12月25日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 コーンは小幅続落。前日比は出来高の薄い先限が0.75セント高だが、それ以外は
2.25〜1.00セント安。3月限は1.00セント安の439.75セント。
 米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高が前週を下回る弱気な内容だったうえ、
大豆の軟調も重石となり売り優勢となった。ただ、新規の材料が限られたことで模様眺
めの雰囲気も強く、わずかな下げ幅にとどまった。
 3月限は440.25セントで取引を開始した直後に441.25セントの高値まで
値を伸ばした。その後は欧州の時間帯を終えるまで440セントを下値支持線とした
もちあいとなった。米国の時間帯を迎えると急速に軟化し一時は436.75セントま
で値を落とした後に買い戻されたが、440セント台回復には至らなかった。
 米農務省(USDA)発表の12月11日までのコーン週間輸出検証高は158万
2995トンで前週の174万0898トンを下回った。一方の累計は2250万
1190トンで前年の1333万4540トンを約69%上回っている。
 米農務省(USDA)が発表した11月20日の週までの週間純輸出成約高は184
万3100トンで前週の238万0400トンを大幅に下回った。
 今年度の累計純輸出成約高は4256万3600トンと、前年同期の3245万
8900トンをおよそ31%上回っている。

*南米諸国の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 ブラジル産地中部および北部では11〜12日にかけてまとまった雨量を伴う降雨と
なった後、新たな前線到来の影響で、15〜16日にかけて南部で散発的な降雨が発
生。先週、産地中部での雨量は和らいだが、土壌水分は依然として良好を維持。
 アルゼンチン産地では13日から15日にかけて前線の影響で散発的な降雨が発生。
ブエノスアイレスおよび北部で慈雨となった。今週は南部でも局地的な降雨が発生する
見込みだが、それ以外の地域では新たに前線が到来するまでは降雨は発生しないだろ
う。産地の土壌水分はほぼ全域で良好を保っている。

 シカゴ小麦は期近から下落。ブラジル、アルゼンチン共に生育に適した天候が広がり
順調に生育が進んでいることを受けて両国からの供給増とこれが米国の輸出を圧迫する
との懸念が強まるなか売り優勢で運ばれた。
 中心限月の3月限は前日比8.50セント安の520.75セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 プレーンズではネブラスカ州北東部で13日に弱い雪となったが、それ以外の地域で
は概ね降雨および降雪は発生していない。13〜14日にかけて気温が低下したが15
日には暖かな空気が流れ込む見込み。17日には前線が到来し18日にかけて散発的な
降雨が発生するだろう。その後の数日は降雨の発生は無いだろう。そのため、土壌水分
の乾燥が促され、冬小麦にとって良いとは言えない生育環境となる見込み。冬場を迎え
ているため、土壌水分の乾燥ペースはゆっくりとしたものになるが、長期に渡るようで
あれば冬小麦の生育に大きな影響をもたらすことになりそうだ。

今日の材料
・ブラジル産地中部および北部では中部および北部では11〜12日にかけて
 まとまった雨量を伴う降雨。
・アルゼンチン産地では13日から15日にかけて前線の影響で散発的な降雨が発生。
・米プレーンズでは18日以降は少雨傾向が強まる。
・12月11日までのコーン週間輸出検証高は158万2995トンで前週の174万
 0898トンを下回る。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。