ドル円は108円台前半で上下動 明日のFOMCの結果待ち=NY為替前半

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうのNY為替市場、ドル円は108円台前半で推移。きょうはサウジへのリスクは一服する中、ドル売り・円売りの動きからドル円は108円台前半での上下動に終始している。ただ、108円台をしっかりと維持しており、100日線の水準を固める動きも見られている。

 8月後半からのリバウンド相場の流れを堅持しており、高値圏を維持している状況。100日線に到達し、次の材料待ちといった雰囲気だが、きょうからFOMCが始まる。明日の現地時間午後2時(日本時間19日午前3時)に結果が発表。トランプ大統領による大胆な利下げへの圧力は続いているものの、市場では今回は利下げを確実視も、利下げ幅は0.25%に留まるとの見方が有力。ただ、市場も十分に織り込んでおり、0.25%の利下げであればサプライズは無さそうだ。

 今回はFRBの経済見通しやFOMCメンバーの金利見通し(ドット・プロット)が公表され、むしろ、そちらが注目となりそうだ。朝方発表の8月の鉱工業生産も予想を上回っていたが、足元のファンダメンタルズからすれば、FOMCメンバーはそうハト派にはなれそうもない。そのよう中、2020年末の金利見通しをどのように見ているか注目される。市場では今回を含めて2020年末までに0.25%づつ、あと3回か4回の利下げを織り込む動きが出ている。

 ユーロドルはロンドン時間朝方こそ1.10ドルを割り込む場面が見られたものの、NY時間にかけて買い戻しが続き1.1075ドル近辺まで上昇。本日の21日線は1.1050ドル近辺に来ているが、再びその水準を上回る動きとなっている。

 きのうは無人機によるサウジ石油施設への攻撃で、原油相場が急上昇していたが、サウジの原油生産は当初想定されていた以上に回復が早く、近日中に70%回復との報道も伝わり原油が急落。前日はリスク回避のドル高も見られ、ユーロドルは戻り売りが強まっていたが、きょうは逆の動きとなっている模様。

 ポンドドルも買い戻しが強まっており1.25ドル台まで上昇し100日線に戻している。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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