<大豆> シカゴ大豆1月限は12月5日以降、概ね下値を模索の動きとなり17日に1060 セントを割り込んだ。翌18日は続落となって1051セント台を付けるまで値を崩し た。この動きで10月24日から11月18日にかけて記録した上げ幅を相殺した。 10月末に開催された米中首脳会談後に中国による1200万トンの米国産大豆購入 が発表された。しかし、これまで米農務省(USDA)が発表した輸出報告は、大口成 約があるが1200万トンに届くほどの量には至っておらず、年内1200万トンとの 対中輸出の実現は極めて困難との見方が強まっている。 また、ブラジルでは生育に適した天気が広がり豊作が見込まれていることも大豆市場 の弱材料となっている。 これまでの下落で売り警戒感が強まっていると見られるものの、浮上のきっかけとな る手掛かりに乏しい。クリスマス休暇を控えているだけに、積極的な新規買いは手控え られ、1060セント前後での低迷が続くと予想される。 <コーン> シカゴコーン3月限は11日まで440セントを下値支持線にしたもちあいとなって いたが、12日に440セントを割り込んだ後は435セント台まで値を落とした。そ の後、すぐに買い戻されて440セント台に値を戻したことで目先の安値確認感が強ま ったが、その一方では米国の需給見通しをほぼ織り込んみ感が強いうえ、対中輸出期待 が後退したことで大豆が頭重い動きとなっているだけに、浮上に向かうにも手掛かりに 欠ける状態となっている。 米国の輸出が好調なことは下支え要因ながら急速に値位置を切り上げるインパクトに は乏しいうえ、クリスマス休暇を迎えて模様眺めの雰囲気が強まると見られるため、 440セント前後での往来継続が見込まれる。 <小豆> 取組はゼロが続いている。依然として手出し難。 MINKABU PRESS
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