暴騰、サウジの石油生産施設が攻撃され大幅減産に=NY原油概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY原油先物10月限(WTI)(終値)
1バレル=62.90(+8.05 +14.68%)

 ニューヨーク原油は暴騰。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が7.87~8.05ドル高。その他の限月は1.21~7.43ドル高。

 サウジアラビアの中核的な石油生産施設が複数のドローンによる攻撃で爆破、炎上した。大幅減産に追い込まれたのはアブカイクとクライスの石油施設で、日量で約570万バレルの生産量が減少する。この減産規模は世界全体の原油消費量の約5%に相当する。サウジアラビアと対立するイエメンのシーア派武装組織フーシ派が犯行声明を出しているものの、サウジ南部のイエメンからアブカイクやクライスまでかなり距離があり、イランやイラクから攻撃が行われたと疑われていることは、中東の地政学的リスクを高めた。

 時間外取引の開始後、10月限は63.34ドルまで暴騰。その後58.77ドルまで上げ幅をやや縮小する場面はあったが、通常取引が始まると63.38ドルまで高値を更新した。ただ、63ドル前半に抵抗感があり、小幅に押し戻されて引けた。

minkabu PRESS編集部 

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