日経平均株価 始値 50450.18 高値 50510.11 安値 50283.76 大引け 50407.79(前日比 +63.69 、 +0.13% ) 売買高 13億3721万株 (東証プライム概算) 売買代金 2兆9824億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は63円高と反発、方向感乏しい 2.海外勢不在で売買代金は今年最低 3.非鉄株の一角に利食い売り 4.日銀総裁講演への反応限定的 5.グロース250指数は2%近く上昇 ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前日比288ドル高と5日続伸した。材料難のなか景気敏感株や消費関連などを中心に買いが優勢となった。 東京市場では、クリスマスに差し掛かり海外投資家が不在のなか、商いは低調で日経平均株価は方向感を欠いた。プライム市場の売買代金は3兆円を下回り、今年最低となった。 前日の米株式市場は短縮取引のなかでNYダウが5日続伸し最高値を更新。S&P500指数は最高値を連日で更新し、日本株のサポート要因となった。朝方に日経平均は160円を超す上昇となったが、上値を追う姿勢はみられず下げに転じる場面があった。今晩の海外の主要市場がクリスマスのため休場となり、市場参加者が少ないなかで株価指数はもみ合いに終始した。業種別ではパルプ・紙や金属製品、不動産業が上昇率上位となった一方、非鉄金属は利益確定売りに押された銘柄が散見され、値下がり率でトップとなった。個人投資家による物色意欲は高く、プライム市場の値上がり銘柄数は全体の7割に上ったほか、東証グロース市場250指数は1.9%高となり、25日移動平均線を上抜けして終了した。後場に日銀の植田和男総裁による経団連の審議員会における講演内容が伝わったが、株式市場の反応は限定的だった。 個別では、キオクシアホールディングス<285A>が売買代金トップで値を上げたほか、ディスコ<6146>や東京エレクトロン<8035>、安川電機<6506>が堅調推移。KOKUSAI ELECTRIC<6525>やSUMCO<3436>、TOWA<6315>が株価水準を切り上げ、野村マイクロ・サイエンス<6254>が値を飛ばし、任天堂<7974>やサンリオ<8136>、楽天グループ<4755>がしっかり。味の素<2802>や第一三共<4568>、フジ・メディア・ホールディングス<4676>が高く、清水銀行<8364>が急伸となった。 半面、ソフトバンクグループ<9984>が小安く、フジクラ<5803>やアドバンテスト<6857>が冴えない展開。住友金属鉱山<5713>が利食いに押され、三井海洋開発<6269>や三井E&S<7003>、川崎重工業<7012>が軟調。良品計画<7453>が下値を探り、東邦亜鉛<5707>が大幅安となった。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファナック <6954>、TDK <6762>、塩野義 <4507>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約109円。うち57円は東エレク1銘柄によるもの。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、ファストリ <9983>、フジクラ <5803>、イビデン <4062>、SBG <9984>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約164円。うち98円はアドテスト1銘柄によるもの。 東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)金属製品、(3)不動産業、(4)ゴム製品、(5)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)繊維製品、(3)鉱業、(4)海運業、(5)水産・農林業。 ■個別材料株 △ククレブ <276A> [東証G] 不動産仲介サービスを受注。 △DG <350A> [東証G] 蓄電池併設型太陽発電所の需給管理を開始。 △ファンディノ <462A> [東証G] 「第2種金融商品取引業」及び「投資運用業」登録準備を強化。 △フジHD <4676> [東証P] 旧村上ファンド系通知のTOB価格を意識。 △ケミプロ <4960> [東証S] ペロブスカイト太陽電池関連として注目度高まる。 △小野測器 <6858> [東証S] 約12億円の大型案件を受注。 △ナイガイ <8013> [東証S] 26年1月期に投資有価証券売却益を計上へ。 △アニコムHD <8715> [東証P] 米ダルトンが株買い増しで11.6%超保有に。 △清水銀 <8364> [東証P] 「SBIが提携先に15%出資打診」との報道。 △GENDA <9166> [東証G] 英ゼナーアセットマネジメントが5%超の大株主浮上。 ▼Syns <290A> [東証G] 入札案件(防衛省)落札を発表も利益確定売り。 ▼ラキール <4074> [東証G] 25年12月期業績予想を一転減収減益予想へ下方修正。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ミガロHD <5535>、(2)野村マイクロ <6254>、(3)保土谷 <4112>、(4)清水銀 <8364>、(5)アズーム <3496>、(6)ケイアイ不 <3465>、(7)ACCESS <4813>、(8)アンビスHD <7071>、(9)マルマエ <6264>、(10)トーメンデバ <2737>。 値下がり率上位10傑は(1)東邦鉛 <5707>、(2)ブレインP <3655>、(3)Jディスプレ <6740>、(4)クラボウ <3106>、(5)良品計画 <7453>、(6)東洋エンジ <6330>、(7)日油 <4403>、(8)スカパーJ <9412>、(9)平和堂 <8276>、(10)デクセリ <4980>。 【大引け】 日経平均は前日比63.69円(0.13%)高の5万0407.79円。TOPIXは前日比10.61(0.31%)高の3417.98。出来高は概算で13億3721万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1164、値下がり銘柄数は389となった。東証グロース250指数は676.28ポイント(12.82ポイント高)。 [2025年12月25日] 株探ニュース
有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。