NY原油市況=続落、ゼレンスキー大統領は枠組み合意を目指す

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2026/02     58.35       58.88       56.65       56.74        - 1.61
  2026/03     58.17       58.62       56.48       56.56        - 1.57
  2026/04     58.07       58.45       56.36       56.45        - 1.53
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              248,275             1,855,774    ( + 5,752)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2026/01     210.70    - 5.06
                            2026/02     210.69    - 4.68
         改質ガソリン       2026/01     169.71    - 5.00
                            2026/02     170.74    - 4.67
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の当限は続落。終値の前営業日比は、期近2限月は1.61〜
1.57ドル安。その他の限月は1.53〜1.07ドル安。
 ウクライナ和平期待が重しとなった。28日にトランプ米大統領とウクライナのゼレ
ンスキー大統領が会談する。米アクシオスのインタビューに対して、ゼレンスキー大統
領は日曜日の会談で停戦への枠組み合意を結ぶ意向であるほか、和平案を国民投票で判
断する用意があると語った。ただ、ゼレンスキー大統領は国民投票には少なくとも
60日間の停戦が必要になるとも述べた。
 一時停戦はウクライナに再軍備の機会を与えることからロシアは消極的と見られてい
るものの、米高官の発言によると、ロシアは停戦の必要性について理解しているとい
う。米アクシオスが報道した。ただ、ロシアとしてはウクライナの国民投票について、
より短いタイムテーブルを望んでいるとも伝わっている。
 トランプ米大統領は米ポリティコとのインタビューで、「ゼレンスキー大統領には私
が承認するまで何もない」、「彼が何を持っているのか見てみよう」と述べた。ゼレン
スキー大統領の発言からするとウクライナ和平は近そうだが、トランプ米大統領の発言
は慎重。
 アメリカ・アフリカ軍(AFRICOM)はナイジェリア政府の要請のもと、テロ組
織ISISに対する空爆を実施した。ナイジェリア北西部のソコト州でキリスト教徒が
虐殺されていることが背景。ナイジェリアは日量140万バレル規模の産油国だが、油
田の中心である同国南部のニジェールデルタ地域は、空爆目標から離れているため特に
材料視されず。
 時間外取引で2月限はもみ合った後、通常取引開始を控えて下落。通常取引が始まる
と56.65ドルまで下げ幅を広げた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は下落。原油安に連動した。
今日の材料
・プーチン露大統領の指示により、ロシア高官が米高官との電話会談
・ウクライナについて米ロは協議を継続することを確認=ロシア政府
・年内に多くのことが決まる可能性ある=ゼレンスキー大統領
・米大統領、近いうちにプーチン大統領と協議することを期待=米ポリティコ
・米大統領、ロシア経済はかなり厳しい状況にあると認識=同上
・キエフの和平案はロシアが協議している内容とは異なる=リャブコフ露外務次官
・アンカレジ合意から外れた合意はない=同上
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