シカゴ大豆市況=軒並み軟調、弱気な輸出やクリスマス前の騰勢後の転売から

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2026/01   1,060.50    1,063.50    1,049.00    1,049.50     - 9.25
   2026/03   1,075.00    1,077.50    1,063.00    1,063.50     - 9.00
   2026/05   1,086.25    1,089.00    1,075.00    1,075.25     - 9.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       248,656         146,384         808,856  (- 31,855)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(12月25日までの週)
 大 豆:75万0312トン(前週改定値:63万5626トン)
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*米気象庁発表の6−10日予報(1月4日−1月8日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
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 大豆は続落。前日比は9.25〜4.00セント安。3月限は9.00セント安の
1063.50セント。
 米農務省(USDA)のデイリー報告の大口輸出成約が発表されたものの、金を始め
とする貴金属市場が急落となるなか、クリスマス前の騰勢後の利益確定の動きが膨らみ
売り優勢となった。

 期近の主要限月3月限は1075セントで取引を開始。その直後に値を落としたとこ
ろを買い直されて1077.50セントの高値まで浮上。しかしその後は右肩下がりの
展開となり、欧州の時間帯後半には1070セントを割り込んだ。その後は1068
セント前後でもちあったが、米国の時間帯にかけて下値指向を強めて1063セントま
で軟化。安値からの戻りも浅く安値に近い水準で終了。
 USDA発表の12月25日までの週の週間輸出検証高は30万2096トンで前週
の63万5626トンを下回った。一方の累計は1539万6334トンで前年の
2867万1623トンを約46%下回っている。
*南米諸国の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 ブラジル産地では、南部から南東部にかけて今週いっぱいは気温は高温が広がる見通
しとなっている。ただ週半ばまでは少雨傾向となるものの1月1日から2日にかけてま
とまった雨量を伴う降雨が発生する見通しとなっており、大豆やコーンの生育にこの
高温が悪影響となる可能性は低い。なおこの雨は3日には次第に止み、4〜7日にかけ
ては少雨傾向となりそうだ。
 アルゼンチン産地では、31日にかけて気温が上昇する一方で少雨傾向となるため、
大豆やコーンの生育に対する影響が懸念される。ただ今週末や来週の半ばにはまとまっ
た雨量を伴う降雨が予想される。、

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 プレーンズではモンタナ州北部、ノースダコタ州と限られた地域で寒波が発生。ブレ
ーンズ中部や南部ではこの時期としては記録的な温かさが続く一方、少雨傾向も続いて
おり、現時点では作柄への大きな影響は見られていないものの、冬小麦はスノーカバー
に覆われておらず、今後寒波が戻ってきた場合に耐凍性の弱さによる作柄悪化が懸念さ
れる。

 大豆製品は、大豆粕は期近から大豆に追随安となった。大豆油は原油の反発を受けて
小幅高。
 大豆粕3月限は前日比4.10ドル安の303.30ドル。
今日の材料
・ブラジル産地では今週いっぱいは高温が続くが、1月に入ると降雨発生か。
・アルゼンチン産地では少雨傾向のなか、気温が上昇。
・米産地では異例の暖かさが続く。
・12月25日までの週の週間輸出検証高は30万2096トンで前週の63万
 5626トンを下回る。

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