円、日中の摩擦の高まりで下振れリスクに直面との指摘=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 日中の摩擦が高まる中で、円は下振れリスクに直面しているとの指摘が出ている。中国は本日、日本のジクロロシランに対し反ダンピング調査を開始したと発表した。ジクロロシランは半導体や太陽電池材料の製造で使用される重要な原料ガス。

 日中の関係悪化が続けば、さらなる貿易制限が経済活動を阻害し、日銀の利上げペースを鈍らせる可能性があるためだという。

 中国が軍事転用の可能性がある対日輸出に管理を課し、さらに中・重希土類(レアアース)関連品目について対日輸出許可審査の厳格化を検討していると報じられている。
 10年以上前に中国が日本向けレアアースの輸出を制限した際には、日本株が数カ月に渡り主要市場を下回った経緯がある。とりわけ製造業、なかでも自動車メーカーのリスクが高く、昨年中国がレアース輸出に新たな手続きを導入した際にはスズキが生産停止に追い込まれた。

 今回も同様の事態が起これば経済成長を圧迫し、市場が織り込むよりも緩やかな利上げを正当化する材料となり得る。

 ドル円は年初からレンジ相場が続き、2025年末に158円手前で上値を抑えられてきたが、ストラテジストは、中国が日本向けレアアース輸出を全面禁止した場合には、160円への上昇余地があると指摘する。

 一方、日本企業が生産問題に言及したり、日銀がこうしたリスクを認めたりすれば、円安が一段と進む可能性が高いという。

USD/JPY 156.70 EUR/JPY 183.13
GBP/JPY 211.14 AUD/JPY 105.41

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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