金・銀午前=金は急反落、米大統領はイランへの軍事介入見送りを示唆

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金は急反落。ドル建て現物相場の下落と円高を受けて売り優勢で始まった。その後
は、ドル建て現物相場の戻りを売られたことや円高を受けて軟調となった。銀はニュー
ヨーク高を受けて買い優勢となったが、先限に利食い売りが出た。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が357〜241円安、金ミニが
285.0〜19.0円安、ゴールドスポットが970円高、銀が5.1円安〜
22.9円高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が2万1824枚、金ミニが1万6425枚、ゴ
ールドスポットが1492枚、銀が33枚。
【NY金は地政学的リスクが支援】
 金は地政学的リスクが支援要因になった。イラン当局者は、米国と同盟関係にある中
東諸国に対し米国のイラン攻撃回避に向けた取り組みを要請したと明らかにすると同時
に、米国がイランを攻撃した場合は当該国にある米軍基地を攻撃すると警告した。米国
も中東地域の緊張の高まりを受け、予防措置として中東の主要米軍基地から一部の要員
の退避を開始した。ただトランプ米大統領は、イランが反政府デモ参加者の殺害を停止
すると報告を受けたと述べ、同国での弾圧に対する軍事的対応を警告していたが、見送
る可能性を示唆した。また米大統領は米国にはグリーンランドが必要で、デンマークに
防衛を任すことはできないとの考えを改めて示し、グリーンランドの将来を巡り根本的
な相違が解消されていないことを示した。
 11月の米小売売上高は前月比0.6%増加した。自動車購入の回復などを追い風
に、市場予想の0.4%増を上回り、第4四半期の堅調な経済成長を示唆した。11月
の米卸売物価指数(PPI)は 前月比0.2%上昇し、市場予想と一致した。ガソリ
ン価格の高騰を背景に10月の0.1%上昇から小幅上昇したものの、貿易マージンが
縮小した。米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、労働市場の回復力とインフレ
率がFRBの目標を上回っていることから、すぐに利下げする必要はないとの考えを示
した。米金融当局者の利下げに慎重な発言が目立った。一方、トランプ米政権が課した
関税の合憲性が争われている訴訟で、米連邦最高裁は14日に判断を示さなかった。
 金先限は夜間取引で2万4250円まで下落した。ニューヨーク市場で利食い売りが
出たことや円高が圧迫要因になった。円相場は1ドル=158円台前半の円高に振れ
た。銀先限は上場来高値475.0円を付けたのち、上げ一服となった。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、利食い売りが出たが、地政
学的リスクを受けて押し目を買われ、史上最高値を更新した。アジア市場では、朝方の
4607.53ドルから、押し目を買われる場面も見られたが、トランプ米大統領がイ
ランへの軍事介入を見送ることを示唆しており、4617ドル台で戻りを売られた。
 午前11時現在、4604.96ドルで推移、銀は8854セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が4631.59ドル、銀が8996セント。

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