米欧の対立激化でドル安優勢に ドル円は一時157円台半ばに下落する場面も=NY為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
米欧の対立激化でドル安優勢に ドル円は一時157円台半ばに下落する場面も=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル安が優勢となり、ドル円は一時157.50円に値を落とす場面も見られた。グリーンランドを巡る米欧の対立が激化しており、米株式市場は大幅安、米国債も売りが強まり、利回りが急上昇していた。ただ、為替市場はそれに比べれば落ち着いた動きをしていた印象。米国債利回りの上昇については、デンマークの年金基金が米国債投資からの離脱を表明したほか、日本国債の利回りが急上昇していることも押し上げ要因となっている。

 ベッセント財務長官はダボス会議出席の際のインタビューで、日本国債の売り(利回り上昇)が進む中、片山財務相と協議したことを明らかにしていた。日本国債の下落は米国債市場にも波及したとの見方を示した上で、「私は日本の経済担当カウンターパートと連絡を取っている。日本側から市場を落ち着かせる発言が出てくることを確信している」と述べた。

 円にとっては金曜日の日銀決定会合が注目される。今回は据え置きが確実視されており、植田総裁の会見が注目となる。これまで通りに追加利上げの方向性は示唆するものと思われるが、市場は年内の時期と回数のヒントを探っている状況。いまのところ短期金融市場では、6月に1回、10月か12月に1回を見込んでいる。

 日本国債の利回りが急上昇しているが、その辺に対する言及が何かあるかも注目。利回りの過度な動きについては、財務当局もさることながら、中央銀行の守備範囲でもある。英国のトラス政権の時も、ギリシャの時もそうだった。ただし、日銀はブラックアウト期間。

 ユーロドルは買いが優勢となり、一時1.17ドル台半ばまで上昇。米欧の対立はユーロ売り材料のようにも思われるが、意外にもユーロは買いで反応。デンマークの年金基金が米国債投資からの離脱を発表していたが、ドル離れが加速する可能性の方を市場は警戒している模様。きょうの上げで100日線と21日線を一気に上抜けており、昨年末からの緩やかな下げを解消している。再び上昇トレンドに戻すか明日以降の動きが注目される展開。

 一方、ユーロ円は185円台に再び上昇しており、ユーロ発足以来の高値水準に再び上昇している。

 ポンドドルは一時1.34ドル台後半に上昇。一方、ポンド円はロンドン時間の早朝に213円台まで上昇する場面が見られたが、212円台前半まで伸び悩む場面が見られた。

 本日は9-11月の英雇用統計が公表されていたが、英企業の雇用削減が2020年以来のペースに達し、賃金上昇率が約3年半ぶりの低水準に鈍化した。市場は4月か6月の英中銀の追加利下げを見込んでいるが、その予想に沿った内容と受け止められている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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