前週は60ドルを挟んで売買が交錯する展開になった。カザフスタンのテンギズ油田 で火災が発生し、生産が止まったことが下値を支えた。ただし、需給に大きな混乱が生 じるとの見方は弱く、大きな値動きには発展しなかった。一方で、改めて需給緩和見通 しで売り込むような動きも限定され、上下双方に決定打を欠いた。イランの抗議デモは 収束に向かっている模様だが、核問題への警戒感もあり、原油相場に対する影響は強弱 まちまちとなった。 今週も戻り売り優勢の地合が想定される。地政学環境が不安定なため、引き続き突発 的な上昇リスクを抱えた地合になる。特に米国とイランとの関係に緊張感が高まってい ることには注意が必要。直近高値を試す可能性はある。一方で、需給ひっ迫化が警戒さ れている訳ではなく、60ドル台前半では早めに戻りを売られる見通し。逆に大きく売 り込んでいく決定打も欠いた状態のため一方的な展開にはなりづらいが、価格リスクは 引き続き下向きになる。供給不安の値上がり局面を売り込んでいきたい。 予想レンジは58.00〜64.00ドル。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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