石油週間展望=NY原油はもみ合い、イラン情勢は波乱含み

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
            [1月26日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)    1 月 19 日〜 1 月 23 日
                始  値    高  値        安  値       帳入値    前週末比
ガソリン  先限   83,000    83,000(19)    83,000(19)   83,000        ±0
灯  油  先限   83,000    83,000(19)    83,000(19)   83,000        ±0
原  油 6月限   60,730    62,450(22)    60,040(20)   61,710      +1,100
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                                       1 月 19 日〜 1 月 23 日
<海外原油> 週間4本値 始 値   高  値     安 値     終 値   前々週末比
  NY原油  3 月限     58.94    61.36(23)   58.53(20)  61.67       +1.73
ブレント原油  3 月限     63.63    66.30(23)   63.26(19)  65.88       +1.75
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23日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 158.75 前週末比 0.38円の円安
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【前週のレビュー】ニューヨーク原油3月限は15日に急落して安値は58.76ドル
まであった。目先はどこで下げ止まるのかを見極める場面となっているが、材料的には
早々に押し目底からV字型の切り返しもあり得る状況で日柄的には19日が新月となっ
ているため、その辺りで押し目底を付ける可能性も考えておきたいとした。

【NY原油は38.2%〜61.8%戻しの間のもみ合い】
 ニューヨーク原油3月限は結果的に14日の高値62.20ドルを上抜くことはでき
ず、その後は昨年9月26日の高値64.75ドルから12月16日の安値54.84
ドルまでの下げ幅の61.8%戻しの60.96ドルと38.2%戻しの58.63ド
ルの間のもみ合いが続いており、22日の大陰線で下限を伺う展開となっていたが、本
稿執筆時点の23日にはやや戻して59ドル台後半で推移して、前述のレンジのほぼ中
央付近にある。

 材料的には、上昇局面では18日からカザフスタンで電力施設の火災により世界最大
級のテンギス油田やコロレフスコエ油田の生産が停止して、今後操業開始までに1週間
〜10日間程度かかる見通しとされたことに支援された。なお、操業会社のテンギスシ
ェブロンオイルがフォース・マジュール(不可抗力条項)の発動を宣言した。
 カザフスタンの石油業界は、12月に同国原油の80%を輸出するカスピ海パイプラ
イン・コンソーシアム(CPC)の黒海側の施設がウクライナに攻撃されて稼働が停止
していたが、今度は油田火災とまさに踏んだり蹴ったりの状況となっている。

 直近の下落は、トランプ米大統領がダボス会議で演説し、「イランは確かに話し合い
を望んでおり、我々は話し合うつもりだ」と外交的に解決する姿勢を見せたことや、米
エネルギー情報局(EIA)の週報で、原油や石油製品在庫が急増していたことが弱材
料視された。
 ただ、イランに関しては、米国が空母を中東に派遣中のため、いずれイランを攻撃す
ることは既定路線と見る向きが多い。したがって、ベネズエラ攻撃の時と同様に突如と
して攻撃が始まる可能性も引き続き考えておきたい。

 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価はいったん過去最高圏から崩れかけた
が直近の戻しでまだ高値圏に踏みとどまっている。
 ドルインデックスは下旬に入り下落傾向を鮮明にして、99ポイント台前半から98
ポイント台前半まで軟化している。
【米国石油需給緩和、在庫が軒並み急増=EIA週報】
 米国内に目を転じると、直近の米エネルギー情報局(EIA)の週報では、原油在庫
が前週比360万2000バレル増の4億2605万バレル、ガソリン在庫が597万
7000バレル増の2億5699万バレル、さらに留出油在庫も同334万8000万
バレル増の1億3259万バレルといずれも急増していた。
 石油製品需要の4週間移動平均が日量1994万6000バレルと、目安の2000
万バレルを割り込んで低調なことがその背景。また今年の米国はここまで東海岸や南部
で暖冬傾向が続いており、それも影響している可能性がある。

【東京原油のテクニカル分析】
 東京原油の6番限である6月限は6万円の節目を割り込まずに反発。直近はボリンジ
ャーバンドの1シグマ(6万1290円辺り)と2シグマ(6万2810円辺り)の間
で推移している。

【NY原油、ブレント原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油3月限は60ドルの節目に近いボリンジャーバンドの1シグマ
(60.02ドル辺り)を挟んだ高下が続いていたが、直近はそれを割り込んでいる。

 ブレント原油3月限も同様の値動き。65ドルの節目が上値抵抗となるなか、ボリン
ジャーバンドの1シグマ(64.632ドル辺り)を挟んだ高下が続いていたが、直近
はそれを割り込んでいる。
<当面の予定>
26日【経済】景気動向指数 2025年11月改定状況(内閣府)
   【発会】バージガソリン・灯油・軽油・中京ローリーガソリン・灯油
             2026年8月限(東京商品)
   【経済】独景況感指数 2026年1月(ifo)
   【経済】米耐久財受注 2025年11月速報値(商務省)

27日【経済】中国工業利益 2025年12月(国家統計局)
   【経済】仏消費者信頼感指数 2026年1月(INSEE)
   【経済】米住宅価格指数 2025年11月(連邦住宅金融局)
   【経済】米ケース・シラー住宅価格指数 2025年11月(S&P)
   【経済】米連邦公開市場委員会(FRB)
   【工業】米週間石油統計(API)

28日【経済】金融政策決定会合議事要旨公表 12月18-19日分(日本銀行)
   【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
   【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
   【経済】米住宅ローン申請指数(MBA)
   【経済】米消費者信頼感指数 2026年1月(カンファレンスボード)
   【経済】米連邦公開市場委員会(FRB)
   【経済】米FOMC声明文公表(FRB)
   【工業】米週間石油統計(EIA)

29日【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 1月18日-1月24日(財務省)
   【経済】貿易収支 2025年12月確報(財務省)
   【経済】米国内総生産 2025年10-12月期速報値(商務省)
   【経済】米個人所得・支出 2025年12月(商務省)
   【経済】米新規失業保険申請件数(労働省)
   【経済】米耐久財受注 2025年11月確報値(商務省)
   【経済】米製造業新規受注 2025年11月(商務省)

30日【経済】労働力調査(失業率) 2025年12月(総務省)
   【経済】一般職業紹介状況(有効求人倍率) 2025年12月(厚生労働省)
   【経済】鉱工業生産指数 2025年12月速報(経済産業省)
   【経済】小売業販売額 2025年12月速報(経済産業省)
   【経済】自動車生産・輸出実績 2025年11月(JAMA)
   【決済】プラッツドバイ原油 2026年1月限(東京商品)
   【経済】ユーロ圏国内総生産 2025年10-12月期速報(EUROSTAT)
   【経済】ユーロ圏雇用統計 2025年12月(EUROSTAT)
   【経済】独雇用統計 2026年1月(連邦雇用庁)
   【経済】独消費者物価指数 2026年1月速報(連邦統計庁)
   【経済】仏国内総生産 2025年10-12月期速報値(INSEE)
   【経済】仏生産者・輸入物価指数 2025年12月(INSEE)
   【経済】英マネーサプライ 2025年12月(BOE)
   【納会】英ブレント原油 2026年3月限(ICE EUROPE)
   【経済】米卸売在庫 2025年12月速報値(商務省)
   【経済】米生産者物価指数 2025年12月(労働省)
   【経済】米雇用コスト指数 2025年10-12月期(労働省)
   【経済】米シカゴ購買部協会景気指数 2026年1月(シカゴ購買部協会)
   【商品】米建玉明細報告(CFTC)
   【納会】米改質ガソリン・ヒーティングオイル 2026年2月限(NYMEX)
    【工業】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)

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