【通貨別まとめと見通し】メキシコペソ円 高金利の魅力か、調整の継続か

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【通貨別まとめと見通し】メキシコペソ円 高金利の魅力か、調整の継続か

先週のまとめ
先週のメキシコペソ円は、「高金利通貨としての騰勢と、介入警戒による急転直下の暴落」を経験した。

週前半(1/19 - 1/23):年初来高値の更新 メキシコの中銀(バンシコ)による高金利維持政策と、安定した原油価格を背景に、ペソ買い・円売りの流れが持続した。23日(金)には一時9.125円付近まで上昇し、長らく続いた上昇トレンドのピークを形成した。

週後半(1/24 - 1/26):パニック的な調整売り 週末に流れた日本の通貨当局による「レートチェック」の報道を機に、円買い戻しの動きが全クロス円に波及した。特にキャリートレードの対象となっていたペソは投げ売りを浴び、26日(月)には一時8.662円まで急落。高値から約46銭(約5%)もの大暴落を記録し、週間の上げ幅をすべて吐き出す結果となった。

テクニカル分析
レジスタンス 2 9.12 - 9.13円 1/23記録の期間中最高値。当面の絶対的な壁。
レジスタンス 1 8.95 - 8.98円 急落前のサポートライン。現在は戻り売りのターゲット。
サポート 1 8.86円 1/27朝方の反発ポイント。直近の支持線。
サポート 2 8.66円 1/26の最安値。ここを割ると8.50円割れが視野に入る。

RSI (14) 23日の最高値圏では75%を超える「強い買われすぎ」を示していた。しかし、26日の急落で一時は25%付近(売られすぎ圏)まで突き抜けた。現在は8.90円付近への回復に伴い、40〜45%付近まで戻しているが、依然として弱気優勢の圏内にとどまっている。。
MACD 26日の値動きによって、MACDラインがシグナルラインを上から下に鋭くクロス(デッドクロス)し、下落のサインが確定した。ヒストグラムもマイナス圏で大幅に拡大しており、短期的には戻り売り圧力が極めて強いことを示唆している。

短期的な上昇トレンドラインは26日の暴落で完全に分断された。現在は9.12円を頂点とした短期下落トレンド(調整局面)にあり、相場は「急落後の自律反発」のフェーズにある。日足レベルでは依然として長期的な上昇基調の中にあるが、今回の調整の深さはトレンドの転換を予感させるものとなっている。

今週のポイント:高金利の魅力か、調整の継続か

メインシナリオ:【8.70 - 8.95円のレンジ・不安定な底固め】
急落直後のパニックは落ち着きつつあるが、MACDのデッドクロスが重く、V字回復で9円台を安定的に維持するのは困難と予想する。しばらくは8.8円台を中心とした安値圏でもみ合い、26日の安値(8.66円)を再テストしに行く可能性も考慮すべき時期である。

対抗シナリオ:【8.60円割れによるトレンド崩壊】
戻り売りが加速し、サポート2(8.66円)を明確に下抜けた場合。この場合、11月から12月にかけての安値圏である8.50円付近までのさらなる大幅調整へと発展する恐れがある。


【今週の主な予定と結果】
メキシコ
01/26 21:00 雇用統計 (12月) 結果 2.39% 予想 2.55% 前回 2.66% (失業率)
01/27 21:00 貿易収支 (12月) 予想 25.0億ドル 前回 6.628億ドル 
01/30 21:00 実質GDP(速報値) (2025年 第4四半期) 予想 0.5% 前回 -0.3% (前期比)
01/30 21:00 実質GDP(速報値) (2025年 第4四半期) 予想 1.2% 前回 -0.1% (前年比)

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