【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における1月 27日時点の大口投機家の売り越しは447万1534枚となり、前週の462万 3386枚から縮小した。取組高合計は5164万6965枚となり、前週から82万 2851枚(1.6%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が1.6%減、債券 合計が1.6%増、為替合計が3.9%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 2.3%増、エネルギー合計は1.8%増、金属合計は3.3%減となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規売りが新規買いを 上回って売り越しを拡大、債券で手じまい売りが買い戻しを上回って売り越しを拡大し た。為替は新規買い、買い戻しが入って買い越し(ドル売り)に転じた。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、米政府機関の一部閉鎖の可能性やイラン情勢に対する懸念、米大統領の発言 による先行き不透明感などを受けてドル安が進み、ドル指数が2022年2月以来の安 値を付けた。ただ米政府機関閉鎖回避で合意したことや、次期米連邦準備理事会(FR B)議長にウォーシュ元FRB理事が指名されるとドル高に振れた。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が3万3933枚売り越し(前週4万4829 枚売り越し)、ユーロは13万2134枚買い越し(同11万1695枚買い越し)、 英ポンドは1万6162枚売り越し(同2万1980枚売り越し)となった。ユーロは 新規買い、買い戻しが入って買い越しを拡大した。 商品市場では、原油がドル安や米寒波による減産、イラン情勢に対する懸念を受けて 買い優勢となり、昨年8月6日以来の高値66.48ドルを付けた。金は米政府機関の 一部閉鎖の可能性や地政学的リスク、ドル安を受けて史上最高値を更新したのち、利食 い売りが出て急落した。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が9万6982枚買い越し(前週 7万8792枚買い越し)に拡大した。新規買い、買い戻しが入った。ニューヨーク金 は20万5396枚買い越し(同24万4770枚買い越し)、ニューヨーク・プラチ ナは1万3922枚買い越し(同1万5124枚買い越し)に縮小した。金、プラチナ ともに手じまい売りが買い戻しを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが3万1671枚売り越し(前週5万1704 枚売り越し)、大豆は5万7431枚買い越し(同5万8129枚買い越し)に縮小し た。コーンは新規買い、買い戻しが入り、大豆は手じまい売りが買い戻しを上回った。 前週のコーンは、寒波被害による小麦高が支援要因になったが、ドル高を受けて上げ一 服となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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